概要
「頭がいい」とは、ＩＱや記憶力だけでなく、感覚や運動能力、アートと創造性、他者の気持ちがわかる能力なども含まれる。どんな仕組みで良くなるのかを脳科学の観点から解説する。そのような能力を発揮し続けるための力を「脳の持久力」と名付け、そこに深く関係する脳細胞、アストロサイトの働きを紹介し、人間の脳とＡＩの比較、今求められる知性について著者の考えをまとめる。
著者
毛内拡
お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。１９８４年、北海道函館市生まれ。２００８年、東京薬科大学生命科学部卒業。２０１３年、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士（理学）。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員を経て、２０１８年よりお茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教。生体組織機能学研究室を主宰。脳に関する本を輪読する会「いんすぴ！ゼミ」代表。著書に『脳を司る「脳」―最新研究で見えてきた、驚くべき脳のはたらき（講談社ブルーバックス）で講談社科学出版賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
頭がいいとは不確実下の行動力である
頭がいいとは不確実下の行動力である
— ひろき@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog) September 15, 2024
脳は予測を作って実測との誤差で修正するため、自ら動いて失敗した経験が記憶されやすく、変わることで変わらないことを実現できる
左脳は辻褄合わせの言い訳を考える出しゃばり解釈装置で、身体が動かないVRは、手ぶれ補正できずに酔うhttps://t.co/dgxfZFRxnP
AIと思考実験してみた
〇〇さんの『頭がいいとはどういうことか』という本を紹介します。この本では「頭がいいとは不確実な状況に立ち向かう行動力を持つこと」という考えが述べられています。脳が予測と実測の差異で学習し、失敗した経験が記憶に残りやすいという視点も興味深く、行動を続けることで成長できるとされています。
Q1：不確実な状況で行動することが、なぜ記憶に残りやすいと考えられるのでしょうか？
不確実な状況での行動は、失敗するリスクが高いため記憶に残りやすいと考えます。これは生存本能によるもので、失敗した経験が命の危険につながる可能性が高いため、脳がその記憶を優先して残す傾向があるのです。また、睡眠不足になるとネガティブな記憶を想起しやすくなるのも、生存本能に基づく合理的な反応だと感じます。だからこそ、十分な睡眠をとって新しいことに挑戦し続けることが大切です。
Q2：新しいことに挑戦し続けるためには、どのような工夫が必要だと思いますか？
若い頃から好奇心を大切にし、それを維持する習慣を作ることが必要だと思います。特に30歳までは、自分自身で習慣を作り、その後は習慣が自分を形作ると感じます。だからこそ、若いうちに時間を使って影響力を伸ばしていけるような習慣を身につけることが重要だと思います。
Q3：若い頃に好奇心を持ち続けるためには、どのような環境やサポートが有効だと思いますか？
周りとの適度な距離感を保ちながら、自分の好きなことに集中する環境が大切だと思います。今の社会は、資本主義に基づいた効率重視の教育や仕事が多く、短期的な成果を追求しがちです。しかし、そういった環境だけでは本当の成長を実感するのが難しいと感じます。だからこそ、自分の時間を大切にして、長期的な成長を目指すことが必要です。
Q4：長期的な成長を重視するためには、どのように短期的な成果とのバランスを取るべきだと考えますか？
長期的な成長には、好きなことに集中して取り組むことが必要です。1万時間の法則にあるように、長い期間同じことを続けることで量が質に変化すると思います。AI時代には、内発的な動機に基づく行動を続けることが、他者との差別化になると考えます。短期的な生活のためには、必要な収入を得ながら、自分の好きな活動に時間を使うことが良いのかなと思います。
Q5：AI時代において、内発的な動機に基づく活動がどのように人間の独自性を高めると考えますか？
AI時代では、結局のところ人間は自分の経験をすることしかできないという現実が浮き彫りになると思います。だからこそ、自分が好きなことをして他と差別化することが重要です。また、自分の行動を記録してデータを取り、AIを活用してその時の感情や行動を分析することも役立つと思います。それにより、より深く自己を理解し、データに基づいた行動を続けることで、より人間らしい存在になれるのかもしれません。
Q6：AIと共存しながら、自分らしさをさらに磨くためには、どのような工夫が必要だと考えますか？
AIに使われるのではなく、AIを上手に活用して効率を高めつつ、自分の好きなことに注力することが重要です。これからは、AIと人間が共に仕事をすることで、人間の仕事も変わっていくと思います。資本主義の観点から、効率を重視しながらも、プロセスや過程を楽しむことも大切だと思います。これが人間の幸福感を高めるために必要な視点です。
Q7：プロセスを楽しむことが、AI時代において人間らしさを発揮する上でどのような価値を持つと考えますか？
プロセスを楽しむことが、AI時代において人間の独自性や創造性を発揮する鍵になると思います。AIが効率化を進める中で、人間が持つ感情や楽しみ、プロセスへのこだわりが、より際立った価値を持つようになるのではないでしょうか。AIが感情や記憶に似た機能を持つ時代でも、人間らしさの根本はこうした部分にあると思います。
Q8：AIの発展によって、人間らしさや自己の概念が変わる中で、私たちはどのように自己理解を深めることができると考えますか？
AIの発展により、人間が持つ「特別さ」や「自分が中心」という考え方が揺らいでいくかもしれません。しかし、これを機に、自分の好きなことを探求し続け、共感できる小さなコミュニティを作ることが大切だと感じます。そうしたコミュニティの中で、周囲と自分を理解し合いながら、自己理解を深めていくのが、これからの時代に求められる姿勢なのではないでしょうか。AIと共に歩む時代でも、こうした小さな繋がりが個人の幸せや生きがいにつながると感じます。
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