概要
人間(脳や精神)の本質は、神経・精神の不調が教えてくれる。
著者
エリック・R・カンデル
1929年、ウィーン生まれ。前コロンビア大学フレッド・カブリ冠教授、ハワード・ヒューズ医学研究所上級研究員。学習と記憶の研究で2000年ノーベル生理学医学賞を受賞。著書『In Search of Memory:The Emergence of a New Science of Mind』でロサンゼルス・タイムズ・ブックプライズを受賞。『The Age of Insight:The Quest to Understand the Unconscious in Art,Mind,and Brain, from Vienna 1900 to the Present』(須田年生/須田ゆり訳『芸術・無意識・脳―精神の深淵へ:世紀末ウィーンから現代まで』九夏社、2017年)でオーストリア最高の文学賞であるブルーノ・クライスキー賞受賞
ASDは刺激に対応する力が低い
ASDは刺激に対応する力が低い
— ひろき@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog) September 10, 2024
軽い接触も軽くと感じず、明るい光はさらに明るく感じ、機械音も雷鳴のように聞こえ、全て増幅された生活である
共に生活する人はありのままを愛する必要、常にもっと求めることの間とバランスを取ろうとする日々になる#脳科学で解く心の病https://t.co/f6HkvG0GSr
AIと思考実験してみた
エリック・カンデルさんの『脳科学で解く心の病』という本を紹介します。この本ではASD(自閉スペクトラム症)について、刺激に対する感受性が強く、日常生活での困難が描かれています。例えば、軽い接触も強く感じ、明るい光や音も過剰に感じるといった特徴です。このようなASDの方との共存には、ありのままを愛することと、成長を求めることのバランスが大切だと述べています。
Q1:ありのままを愛することと、成長を求めることのバランスについて、具体的にどうお考えですか?
私は、ありのままを愛することは、「もう変化しなくて良い」と考えることだと思います。しかし、それだけでは本人が自立し、成長する機会を奪う可能性があるため、課題となると感じます。一方で、成長を求める際、発達障害の方は他の人に比べて時間がかかることが多く、慎重さも必要です。人間は、理性的に息継ぎをしながら矛盾に向き合い、妥協点を見つけていける存在だと考えています。
Q2:理性的な息継ぎという表現について、もう少し詳しく教えてください。
人間は理性と感情の両方を持つ存在です。神のように理性だけで動くわけでもなく、獣のように感情だけで動くわけでもありません。状況に応じて、理性の息継ぎをしながら行動していくことで、矛盾点を抱えながらも適応していくのが人間の特性だと感じています。例えば、親が子供を大切に思いながらも、地球環境を破壊するような行動を取ってしまう。そうした矛盾に向き合いながら行動するのが人間の良さでもあります。
Q3:具体的にどんな矛盾が例として挙げられますか?
親が子供を大切だと言いながら、自動車を使って環境を破壊している例が思い浮かびます。自分たちが便利な生活をしている一方で、次世代の子供たちの未来を危うくしているという矛盾です。私たちは、そうした矛盾を自覚しながらも、自分の幸福のために行動してしまう。これが人間の複雑さであり、同時にその中でバランスを取ることが求められています。
Q4:発展途上国における「マイナスをゼロにする」ことの重要性について、詳しく教えてください。
発展途上国で衣食住が保証されていない人々が多くいます。まずはその「マイナス」をゼロにすることが重要だと思います。現代社会では、0をプラスにすることに焦点が当たりがちですが、マイナスをゼロにすることも非常に大切です。その上で、将来的に食料を争うようなディストピアに陥らないよう、持続可能な社会を作ることが必要です。これができれば、私たち先進国もさらに幸福に近づけると思います。
Q5:発展途上国の「マイナスをゼロにする」ための具体的な取り組みは何ですか?
今のGDPのような経済成長の指標を見直す必要があります。現在の資本主義では、経済成長が保証されていない分野には投資が向かない傾向があります。例えば、発展途上国では港湾インフラを作ることすら難しい現状があります。人間は社会性のある動物なので、経済成長だけでは幸福にならないことが明らかです。人類全体が協力して生きる仕組みが、経済的利益よりも幸福につながると考えます。
Q6:資本主義に代わる新しい社会モデルとして、どのような仕組みが理想的だと思いますか?
ポスト資本主義として、募金や寄付がもっと進化したシステムが理想的だと思います。現在も募金の仕組みはありますが、表彰状やインターネットに名前が載るなど、社会的な評価がもっと加わることで、寄付が加速的に増えていくのではないでしょうか。オンラインサロンのような体験も同じです。人々が所属感を感じることが、より大きな幸福につながると考えます。
Q7:所属感を強化するために、どのような具体的な方法や技術が役立つと思いますか?
オンラインサロンやブロックチェーン技術が、所属感を強化する役割を果たしています。お金を払ってコミュニティに所属し、同じ志を持つ人々と共にプロジェクトに参加することで、社会性のあるつながりが生まれ、人間は幸福になれると感じます。自分もそのチームの一員として、何か新しいことに挑戦していると感じることで、所属感が高まります。
Q8:ブロックチェーン技術が社会全体に広がった場合、個々人の生活にどのような影響を与えると考えますか?
これまで一部の企業が情報を操作したり、アルゴリズムを調整することで社会に影響を与えていましたが、ブロックチェーン技術によって全人類が情報を共有し、参加できる仕組みが生まれます。ただし、それによって全ての人が幸福になるかどうかは不透明です。民主主義の危機も指摘されており、政治に関心のない人々の投票が、理想的な社会から遠ざかる可能性もあります。
Q9:民主主義の危機を防ぎ、より良い社会を作るためには、どのようなシステムや方法が必要だと思いますか?
選挙のシステムは重要ですが、それだけに頼るのはリスクがあると思います。デジタル選挙が他国に乗っ取られる可能性もあるため、選挙だけでなく、SNSでの議論やAIによる分析を取り入れることも重要です。これにより、社会が求めるものを言語化し、デジタル技術を活用した22世紀の民主主義が可能になると思います。
Q10:AIやデジタル技術を使った社会の意見集約において、どのような点に注意すべきですか?
AIによる分析には、データの偏りやプライバシー保護に注意が必要です。多様な意見を公平に反映させるために、データが一部の層に偏らないようにする工夫が求められます。また、個人のプライバシーが守られることも重要です。
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