概要
本書では、自由を重んじる西洋哲学と儒教の視点から「正直者の息子は盗みを告発すべきか?」という倫理的問いを検討。西洋哲学は個人の道徳を重視する一方、孔子は親子の忠義を強調する。ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が、儒教の教えと自身の共同体主義を現代の重要テーマ(政治、ジェンダー、遺伝子操作など)と関連づけて論じ、気鋭の研究者9人の論考に応答する。
著者
マイケル・サンデル
1953年生まれ。ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。2002年から2005年にかけて大統領生命倫理評議会委員。1980年代のリベラル=コミュニタリアン論争で脚光を浴びて以来、コミュニタリアニズムの代表的論者として知られる。2018年10月、スペインの皇太子が主宰するアストゥリアス皇太子賞の社会科学部門を受賞した
ポール・ダンブロージョ,
華東師範大学准教授。専門は中国哲学。同大学の修士・博士課程英語使用コースのプログラム・コーディネーター、異文化センター主任。儒教、道教、新道教、現代比較哲学についての論文を多数執筆、現代中国語で書かれた文献の英訳も手がける
役がある物語の探究に人生を生きる
役がある物語の探究に人生を生きる
— ひろき@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog) August 29, 2024
西洋は徳倫理学や義務論、功利主義、リバタリアンの個人主義で自由や自立、選択を求めるが
🇨🇳は孔子の儒教による集団主義で、家族や調和、孝を大切にし、正義が最も大切な美徳である必要のない社会を目指す#サンデル教授中国哲学に出会うhttps://t.co/5V0K0fh5fv
AIと思考実験してみた
Q1:マイケル・サンデルさんの『サンデル教授 中国哲学に出会う』という本について紹介してください。
この本は、西洋と中国の哲学の違いについて深く探求しています。西洋では個人主義や自立が重視されますが、中国では儒教の影響を受けた集団主義が強く、家族や調和を大切にする考えが根付いています。特に印象的なのは、中国の社会では正義が最も大切な美徳である必要がないとされている点です。西洋のような利益至上主義がない社会を目指しているという点が興味深いです。
Q2:正義が最も大切な美徳である必要のない社会とは、具体的にどのような社会だと思いますか?
今の先進国のような社会、特に西洋の資本主義が強くなりすぎた社会なのかなと思います。利益至上主義になり、環境問題や人間関係、特に愛といった大切な部分が軽視され、お金を稼ぐことが最優先されている社会です。こうした資本主義では、格差が広がり、環境の限界にも近づいている状況です。私たちも、スマホなどに時間を奪われ、家族や自分の人生に向き合う時間が減っていると感じています。
Q3:資本主義の問題を克服するために、どのような社会システムが理想的だと考えますか?
今の地球環境や資源が限界に近づいていることを、全体で共有する必要があると思います。過去は経済成長が可能で、その成長が全体の幸せに繋がるとされていましたが、今は新しいテクノロジーを使っても、その限界にぶつかっている気がします。これからは「足るを知る」という中国的な価値観を取り入れ、物質的な豊かさではなく、精神的な豊かさを重視する社会にシフトする必要があると感じています。
Q4:「足るを知る」という価値観を広めるためには、どのような行動や制度が必要だと思いますか?
まず、利益至上主義では人は本当の幸せを得られないという認識を広げることが大切だと思います。SNSなどで他人と比較しても、結局それは一時的なものです。人は自分の良い面だけを見せたがるので、無限に競争を続けても、幸せになれるのはごく一部のトップだけです。大切なのは、他人と比較するのではなく、自分自身の人生の目的を見つけて、そのプロセスを楽しむことだと思います。
Q5:自分の人生の目的を見つけ、そのプロセスを楽しむために、どんな習慣や考え方が役立つと思いますか?
他人と比較せずに、自分が楽しいと思うことや好きなことを追求することが大切だと思います。現代社会では、義務教育や会社員生活でどうしても他人と比較されることが多いです。小学校のテストでも、他者と同じ知識を持つことが求められ、結果的に個性が失われがちです。大切なのは、答えのないものに向き合う姿勢を持つことです。人間は理性と感情を併せ持ち、矛盾する世界の中で自分の道を切り開くことができる存在だと思います。
Q6:「答えのないものに向き合うためには、どのような方法が有効だと思いますか?
私はまず、本を読むことで理性的なアプローチを始めました。過去の出来事や物理法則のような普遍的なものから学ぶことで、現実世界を理解しやすくなります。例えば、物理学や哲学などの知識を積み重ねることで、世界の仕組みを理解し、その後は映画やフィクションを楽しむことで、人間の感情や未来の可能性について学べると感じます。この2つの学び方を組み合わせることで、現実世界と向き合いながらも、自分の大切なものを見つけていくことができます。
Q7:現実世界とフィクションからの学びを通して、どのようにして「本当に大切にしたいもの」を見つけられると感じますか?
私が感じるのは、自分の感情が深く揺さぶられる部分に、本当に大切なものが隠されているということです。例えば、哲学者のソクラテスが自分の価値観に従って命を絶つシーンや、『アベンジャーズ:エンドゲーム』のヒーローたちが家族や仲間のために犠牲になるシーンに心を動かされました。こうした命をかけるシーンを見て、命や時間をどう使うかが人生の大きなテーマだと感じます。現代では、命の代わりに時間を使って同じような選択をしている気がします。
Q8:時間をどう使うかというテーマを考える際、どんな基準や価値観が最も影響していると感じますか?
まだ見ぬ可能性に挑戦することが楽しいと思っています。新しい経験は「初等効果」を生み出し、時間をよりゆっくり感じさせ、深く没頭することができます。大人になると時間が速く感じるのは、新しい経験が減るからだと思います。だからこそ、私はまだ行ったことのない場所に行く、食べたことのないものを食べるなど、常に新しい挑戦をするようにしています。そうすることで短期的な楽しみだけでなく、長期的な満足感も得られ、人生全体の幸福度が高まると思っています。
Q9:新しい挑戦を続ける中で、恐れや不安を感じることがあれば、どのようにそれを乗り越えていますか?
新しい挑戦には常に恐れや不安がつきものです。でも、そういった感情を感じること自体が、新しいことに挑んでいる証拠だと思います。恐れを感じた時こそ、その瞬間を楽しむように心がけています。何かに没頭している時、その不安や恐れは自然と消えていき、結果的に成長や満足感に繋がるのだと思います。
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