本 要約【ネガティブケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力】帚木蓬生 #527

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9文学
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概要

臨床40年の精神科医が、最も関心をもつネガティブ・ケイパビリティとは何か。共感の成熟に寄り添う「負の力」について、初の著書。

「負の力」が身につけば、人生は生きやすくなる。セラピー犬の「心くん」の分かる仕組みからマニュアルに慣れた脳の限界、現代教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティの偏り、希望する脳とプラセボ効果との関係…教育・医療・介護の現場でも注目され、臨床40年の精神科医である著者自身も救われている「負の力」を多角的に分析した、心揺さぶられる地平。

著者 帚木蓬生[ハハキギホウセイ]

1947年、福岡県生まれ。作家、精神科医。東京大学文学部、九州大学医学部卒業。九大神経精神医学教室で中尾弘之教授に師事。1979~80年フランス政府給費留学生としてマルセイユ・聖マルグリット病院神経精神科(Pierre Mouren教授)、1980~81年パリ病院外国人レジデントとしてサンタンヌ病院精神科(Pierre Deniker教授)で研修。その後、北九州市八幡厚生病院副院長を経て、現在、福岡県中間市で通谷メンタルクリニックを開業

答えの出ない事態に耐える

2023年11月
2023年11月

世界や生命、人間、自分の理解を深めるため、1日1冊の乱読とながら聴き、行動をします!

2024年1月
2024年1月

宇宙や生命、人間、自分の理解を深めるため、1日1冊の乱読とながら聴き、行動をします!

主観を大切にする

2023年11月
2023年11月

乱読とながら聴き、行動をして変わる価値観は受入れ、変わらない価値観を追求していきます!

2024年1月
2024年1月

家族や友達の意見を聞きいて変わる価値観は受入れ、変わらない価値観を追求していきます!

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ひろき:「『答えの出ない事態に耐える力』という本を紹介いたします。現代社会は解決できない問題の方が多いことに焦点を当て、問題を解決する力だけでなく、答えが出ない状況とどう向き合うかが重要だと考えています。解決できない問題に対して、自分の主観や希望を活かしながら未来を想像し、困難を受け入れることが必要だと感じました。また、現代は正解のない時代であり、自分が何をやりたいのかを深く考え、自分の好奇心に従う人生を歩んでいくことが大切だと思います。そのためには、時間を大切にし、副作用があったとしても、自分が望むものならば積極的に取り入れるプラグマティズム的なアプローチを取るようにしています。」

ソクラテス:「プラグマティズム的なアプローチについて具体的なエピソードを教えていただけますか?」

ひろき:「私は、食事内容なども習慣化し、なるべく日々の行動を固定化したいと考えています。例えば、野菜を1日800g食べ、鶏胸肉と納豆からタンパク質を摂取し、オリーブオイルやココナッツオイルを30g摂るようにしています。カロリーは白ご飯で調整し、体重を維持しています。これにより、科学的に裏付けられた健康的な生活ができていると認識しています。このルーティンがあるおかげで、効率よく健康を維持しつつ、趣味の追求に集中できるようになりました。」

ソクラテス:「予期せぬ出来事でルーティンが崩れたときは、どのように対応されていますか?」

ひろき:「そういった時も心の中ではルーティンを維持したいと思うのですが、そこはプラグマティズム的に考えて、できる範囲で楽しむようにしています。ルーティンが崩れると、その習慣が本当に有意義かどうかを見直す機会にもなるため、ポジティブに捉えています。もし有意義でなければ、その習慣を緩めることも選択肢の一つです。」

ソクラテス:「習慣の見直しによって、変化を取り入れたことはありますか?」

ひろき:「私は、以前は食事の内容を非常に厳密に管理していました。ご飯のグラム数も厳格に300gと決めていましたが、外食などで計れない場面が出てきました。結果的に体調や体重に大きな変化はなかったため、270gから330gの範囲で許容するようになりました。この柔軟なアプローチのおかげで、合理的に健康を維持しながら、自分の趣味も楽しむことができています。」

ソクラテス:「極端に試してから調整する方法が効果的だと感じていますか?」

ひろき:「そうですね。私は本で得た知識を極端に試す性格があります。例えば、野菜を1kg摂るという知識を試したことがありますが、下痢が続く結果となりました。しかし、FODMAPの考え方を知ってから、自分に合った野菜を見極め、合理的な範囲で800gに調整することで、健康的な生活を維持できるようになりました。このように、まず極端に試してから調整することで、効果的な範囲を見つけ出しています。」

ソクラテス:「その方法は、他の分野でも取り入れていますか?」

ひろき:「はい、私はまず極端に試してみることで、その後の調整がしやすくなると考えています。食事以外にも、仕事や趣味など、様々な分野でこのアプローチを取り入れています。一度突き抜けた経験をすることで、どの程度の緩さが許容できるかを見極め、効率的に結果を出せる方法を探しています。」

このやり取りでは、ひろきさんが科学的な知識を基にしたルーティンの重要性と、柔軟なアプローチを取り入れることで合理的な健康管理を行っていることがよくわかります。まず極端に試し、そこから得られた経験を元に調整を行うことで、自分にとって最も効果的な習慣を見つけていく姿勢が印象的です。

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