倫理は善や価値、道徳は何が正しいor間違いの概念である
— 未熟なリバタリアンがAIソクラテスと思考実験してみた (@bluesbookblog) August 10, 2025
信念は志向を世界、欲求は世界を志向に適合させようとする
既存の世界を表象しようとする信念は経験で修正できるが
まだ存在しない状態を目指す欲求は修正され得ない
ホッブズ「剣なき契約は言葉に過ぎない」と言ったhttps://t.co/E0Irk6JVvB
ドーキンスは遺伝子の利益を促進する「ぎこちなく動くロボット」としたが
— 未熟なリバタリアンがAIソクラテスと思考実験してみた (@bluesbookblog) August 10, 2025
チンパンジーは餌の隠し場所を見つけ、通常通りシグナルを送った後、声を消そうと手で口を覆った
スタノヴィッチは発生を制御する皮質構造を持たないが
「ロボットの反乱」で拒否ができると考えたhttps://t.co/E0Irk6JnG3
過剰模倣は結果だけでなく、身体で記号設置して二重継承できる
— 未熟なリバタリアンがAIソクラテスと思考実験してみた (@bluesbookblog) August 10, 2025
利他主義は利己的なミームの宿主として犠牲になって再生産し、遺伝子の適応度を下げ、文化的ミームの適応度を上げる
集団内は利己的な個体が勝つが
集団間はエラーやタダ乗りも解決できる利他的な集団が勝つhttps://t.co/E0Irk6JnG3
AIと思考実験してみた
Q1: 信念と欲求の違いはどこにある?
信念は現実に合わせて修正できるが、欲求は現実を自分の理想に合わせようとするため簡単には揺らがない。これは現実的に多くの人が信念型で行動し、状況や経験によって考えを変えるのに対し、欲求型は現実そのものを変えるために行動するからだ。例えばイーロン・マスクや歴史に残る偉人たちは、自分のビジョンや世界観を信じ、それに合わせて社会や市場の形を作り替えてきた。こうした人物は欲求型であり、自分の頭の中にある未来像を実現するために、既存の社会構造や常識に挑戦し続ける。信念は「現状を正しく理解する」ための姿勢だが、欲求は「まだ存在しない未来を作る」ための力であり、この違いが大きな革新や歴史的変化を生む源泉になっている。
Q2: 欲求型の強さはどこから生まれる?
欲求型の原動力は、幼少期のハングリー精神や環境的な逆境から育まれることが多い。特に20歳前後の脳のシナプス刈り込みの段階で社会への適応がうまくいかない場合、社会に合わせるのではなく社会を自分に合わせようとする傾向が強まる。統合失調症や発達障害の一部も、この適応のズレから派生する可能性がある。こうした背景を持つ人が強い欲求とハングリー精神を掛け合わせると、現実世界を変えるだけのエネルギーが生まれる。例えば、社会不適合と評されることが多い人物が革新的な発明やビジネスを成し遂げるケースがあるが、それは環境に従うのではなく、環境を書き換える方向に力を集中させるからだ。この構造が、欲求型の人間を革新の推進力にしている。
Q3: 社会は不適合者の欲求をどこまで受け入れるべき?
社会が不適合者の欲求を受け入れる基準は、その行動や成果が長期的に社会全体を良くするかどうかだ。今の世代だけが幸福になるのでは意味がなく、発展途上国の人々や後世の世代にも持続可能な幸福をもたらす倫理観が必要になる。リチャード・ドーキンスは人間を「遺伝子の利益を促進するぎこちなく動くロボット」と表現したが、チンパンジーが餌の隠し場所を仲間に知らせる声を出しかけて口を押さえた観察例からも分かるように、本能的な欲望を抑える行動は存在する。スタノヴィッチはこれを「ロボットの反乱」と呼び、発生を制御できる皮質構造がなくても拒否が可能だと述べた。つまり、人間には欲望を生み出す自由意志はなくても、それを拒否する自由はあり、その選択が倫理や社会受容の判断基準となる。
Q4: 倫理や道徳の本質は「何をしないか」なのか?
倫理や道徳の本質は、何をするかよりも何をしないかに近いと考えられる。性欲や食欲などの本能的欲求が薄いほど、人は知的好奇心に駆り立てられて動ける可能性が高い。強い本能的欲求があると、その瞬間的な満足を優先しがちで、長期的・積み重ね型の知識獲得や資産形成には向かない傾向がある。例えば、短期的な快楽に偏ると投資や学習といった福利的な行動を後回しにしてしまう。一方で、欲求が薄い人は即時的な満足に縛られず、抽象的な探究や文化的価値の創造にエネルギーを注ぐことができる。このように、欲望の拒否こそが人間の行動を倫理的にし、文化や知識の発展に貢献する重要な要素になっている。
Q5: 生物学的幸せと知的探究はどちらを優先すべき?
生物学的な幸せと知的探究の優先度は個人の自由だが、人類全体を見れば文化的価値の方が重要になる。人間は社会性を持つ動物だからこそここまで繁栄してきた。特に過剰模倣と呼ばれる、他者の行動を細部まで真似しようとする性質が大きな役割を果たしている。チンパンジーや他の哺乳類は結果だけを真似するが、人間は過程や方法までも再現しようとする。その結果、身体で記号を作り、他者の視点を取り入れ、物事を多角的に考える能力を得た。この二重継承能力により、人類は遺伝子の進化速度を超えるペースで文化を発展させてきた。文化的価値は長期的な社会の基盤を作り、生物学的本能に頼らない繁栄を可能にする。
Q6: 過剰模倣はAI時代でも有効?
AI時代では過剰模倣の価値が変化している可能性がある。従来の生物集団では、内部では利己的な個体が勝ちやすいが、集団間ではエラーやタダ乗りを解決できる利他的な集団が優位に立った。しかし計算機やAIを中心とする現代では、資本を持つトップが指示を出すことで、利己的な集団でも国際競争に勝てる構造が現れている。例えば中国では、大学研究者が国家プロジェクトと企業の業務を兼務し、補助金や無利子融資、土地提供を受け、BYDのように電池と垂直統合を進める巨大集団を形成している。一方、米国や日本の資本主義では四半期決算や株価を意識しなければならず、大胆な赤字覚悟の戦略が取りづらい。この変化は、模倣や学習よりも資本と統制の力が競争力を決める時代の到来を示している。
Q7: トップ主導の利己的集団は長期的にプラスか?
トップ主導の利己的集団が短期的に成果を出せても、長期的にはマイナスの可能性が高い。理由はダイバーシティの欠如による脆弱性だ。生物史でも、均質化した集団は一つの隕石災害で絶滅した例がある。現代では核兵器やAIのように、一人が使うだけで全人類に影響を与える技術が増えている。技術が民主化し、誰でも世界を編集できる時代になれば、トップの価値観だけで統制された社会は極めて危険になる。歴史的には優秀な哲学者や科学者が文化や科学をストーリーテリングで広め、共有の歴史観を作ってきたが、今やその役割を誰もが担える。こうした時代こそ、宗教や哲学といった基準点=アンカーが不可欠になる。
Q8: アンカーは固定すべきか更新すべきか?
アンカーは固定的ではなく抽象的に保ち、時代ごとに個人が具体的に解釈できる構造が望ましい。絶対的な価値観を示す西洋哲学よりも、敵を味方にしていく東洋哲学的な柔軟さが適している。例えば日本の漫画やアニメには、敵だったキャラが仲間になる構造が多く見られる。『ドラゴンボール』のピッコロやベジータのように、対立関係を共存関係に変えるストーリーは、私と彼らという分断から、私たちという包摂的関係への転換を促す。こうした文化は資本主義の競争原理とは異なる新しい社会OSの基盤となり、多様性を保ちながら協調を可能にする。
Q9: 東洋的発想は競争原理を弱める?
東洋的発想は競争原理を単純に弱めるのではなく、競争の形を進化させる可能性がある。敵を味方に変えることで、ゼロサムの奪い合いからプラスサムの価値創造にシフトできる。これは市場や国家間の関係にも応用でき、資源や利益の独占ではなく、共同開発や知識共有を通じて全体のパイを拡大する方向に向かう。例えば企業間競争でも、技術や特許の相互利用が進めば、従来の勝者総取りモデルよりも全体の成長スピードが上がる。東洋哲学の包摂的な価値観は、資本主義の硬直した競争構造を柔らかく書き換え、長期的な繁栄を可能にする進化型競争へと導く力を持っている。
Q10: 新しい社会OSはどのように実装される?
新しい社会OSは、文化的ストーリーテリングと技術の融合によって実装される。AIやデジタルネイチャーの時代では、資本や権力を持つトップだけでなく、誰もが物語を発信し世界を編集できる。この環境では、抽象的なアンカーを共有しつつ、個々人が時代や状況に合わせて解釈を更新する柔軟性が必要になる。日本のポップカルチャーや東洋哲学は、この条件に合致している。敵味方の枠組みを超えて協力関係を築く価値観は、多様性を保ちながら社会全体を進化させる。こうして科学的世界観と神話的世界観を橋渡しする新しいOSが構築されれば、資本主義依存の競争原理から脱却し、人類の長期的な持続可能性を高める道が開かれる。
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