本 要約【世界インフレの謎】渡辺努 #1574

3社会科学
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AIと思考実験してみた

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Q1: なぜパンデミック後に経済がすぐ戻らなかったの?


パンデミック後に経済が思ったほど早く戻らなかったのは、労働者の行動が大きく変わってしまったからです。リーマンショックは需要ショックとして捉えられた一方で、コロナは地震のような供給ショックと見なされ、生産設備や技術が壊れていないならすぐ戻るだろうと予想されていました。でも実際には、リモートワークに慣れた人たちが出社しなくなり、飲食店などのサービス業が打撃を受けたことで、供給側が元の形に戻らなかったんです。私自身も、ステイホームやリモートに慣れた生活の影響を感じましたし、行動を元に戻すには強い動機が必要だと実感しました。

Q2: なぜ労働者の行動変化は時間がかかるの?


労働者の行動が変わるには時間がかかるのは、それが生活全体に関わるからです。消費者の行動は政府の給付金などで一時的に調整できますが、働き方はそう簡単に変えられません。家族や健康、通勤といった日常のリスクを避ける行動は一度身につくと数年単位で定着します。私はこの点で、コロナが物消費から事消費への流れを逆転させたきっかけになったと思っています。旅行や外食ができないことで人々が再び「モノ」に価値を感じるようになったことが、労働者の行動と消費者の行動にズレを生んだのです。

Q3: 労働者の行動変化が供給にどう影響した?


労働者の行動が変わったことで、サービス業への人材集中と製造業の供給不足という構図が生まれ、モノが足りないインフレが起きました。たとえばレストランや配送業などに人が集まり、逆に工場などでは人手不足が深刻になりました。私も日常的に商品の値上がりを実感していますし、特にガソリンやエネルギーは10%以上のインフレです。日本では文化的に価格を据え置く傾向があるので、4割のモノやサービスが価格を変えられず、結果的に企業が苦しんでしまっているのだと思います。

Q4: 価格据え置きの副作用は何がある?


価格を据え置く文化が続くと、企業がイノベーションに消極的になりがちです。エネルギーコストが上がっても価格に転嫁できなければ、企業は新しい挑戦よりも現状維持を優先します。私が注目したのは、こうした状況が長く続くと経済全体が保守的になってしまうことです。ただ、最近はガソリンや電気代の高騰をきっかけに、企業も消費者も「値上げは仕方ない」と受け入れるようになってきていると感じます。この変化が、価格転嫁への土壌を作り始めたのではないでしょうか。

Q5: 値上げが受け入れられるようになった理由は?


値上げが受け入れられ始めたのは、消費者の価格感覚が変わってきたからです。インフレを知らない世代が主流になっていた日本では、「安さ」が当然とされてきました。でもコロナや戦争など外的要因で物価が上がり、電気代やガソリンの値上げが続く中で、「しょうがないよね」という空気が広がりました。私自身もスーパーやガソリンスタンドでの値段を見て、初めは驚いてもだんだん慣れてきました。こうした変化が、企業が価格転嫁しやすくなる追い風になっていると考えています。

Q6: 価格転嫁できる土壌ができると何が変わる?


価格転嫁ができるようになると、企業はもっと積極的に新しい価値を作ろうとします。今までは「どうせ値段を上げられないから」とイノベーションに後ろ向きでしたが、これからは消費者が正当な対価を払ってくれる前提でモノづくりやサービス開発が進められます。私はこれが「失われた30年」から抜け出す鍵になると思っています。単に経済が回るだけでなく、日本企業の経営スタイル自体がより攻めの姿勢に変わっていく兆しが見えてきているのです。

Q7: 価格転嫁が開くビジネスの可能性は?


価格転嫁が進めば、「モノ消費」でも「コト消費」でも日本らしい商品が海外市場で戦えるようになります。たとえば日本のアニメや漫画などのコンテンツは、感性の細かさや文化的深さが評価されており、私も海外に向けた発信には可能性があると感じています。また、物の面でも日本製品は品質が高く、勤勉な労働者によって作られた信頼感があります。大量生産では勝てなくても、高品質な少量生産で勝負すれば世界で戦えると私は思っています。

Q8: 高品質少量生産を支える日本の強みは?


日本の強みは、職人気質やこだわりを持つ人の多さにあると思います。チャットGPTの使用率がアメリカ、インドに次いで3位というデータがあるように、新しい技術への関心も高いですし、それを趣味の延長として深堀りする「アマチュア精神」が根付いています。私も日々、趣味でAIを使って情報を調べたりしています。こうした人たちが作るブログやYouTubeはニッチでも熱量があり、世界中の共感を呼ぶ可能性があります。この特性は、日本独自の製品やサービスを生み出す土台になります。

Q9: アマチュア的情熱はどんな産業に活かせる?


アマチュア的情熱は、どんな産業でも活かせると思います。なぜなら今の時代、どんな分野もニッチ化しているからです。私はスタートアップでも、GAFAのような大企業と被らない領域で勝負するのが重要だと考えています。自分の興味関心に基づいて深掘りしたテーマは、AIと組み合わせることでユニークな価値を生み出せる可能性があります。日本人は「オタク的」に物事を突き詰める人が多く、そこが差別化のポイントになります。

Q10: AIとの協調が日本の独自性をどう高める?


日本ではAIやロボットに対して協調的な文化があることが、イノベーションに独自性を与えています。私たちは幼いころからドラえもんやアトムといったキャラクターに親しみ、AIを「怖い存在」ではなく「助けてくれる仲間」として受け入れてきました。これはマトリックスやターミネーターのようにAIを敵視する西洋とは大きく違います。私はこの文化的背景が、AIと人間の共創による独特な製品やサービスを生み出す基盤になると信じています。

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