本 要約【新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと】斉藤友彦 #1545

4自然科学
広告

AIと思考実験してみた

- YouTube
YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

Q1: なぜデジタルは感情の世界だと感じたのか?


「デジタルは感情の世界である」と感じたのは、ネット記事が事実よりも共感や感動で広がっていく現実に気づいたからです。理由は、テキストをじっくり読んで情報を理解する人が減ってきており、長い逆三角形型の記事が読まれなくなっているためです。実際、1500字を超える文章は読みにくく、ユーザーはストレスを感じて離脱してしまうと本にも書かれていました。私も最近、共感やストーリー性のある投稿だけが伸びていく傾向をSNSで強く感じていて、それがデジタル社会の特徴なのだと実感しました。

Q2: 事実や信頼性はなぜ負けやすいのか?


事実や信頼性が負けやすいのは、今の情報環境では「誰が共感を得られるか」が重視されるからです。人々がテキストを読まなくなり、一次情報にアクセスしたり検証したりする力が落ちている結果、陰謀論のような感情に訴える情報の方が拡散されやすくなっています。私も、正確さを重視して書いても読まれず、結局エモーショナルな記事が勝ってしまう状況に違和感を感じてきました。その意味で、正確な情報を届けようとする人が、仕方なく感情的な手法に走ってしまうのは大きな問題だと考えます。

Q3: なぜ一次情報の明示が大切だと思うのか?


一次情報を明示するのは、自分が伝えたいことに対して検証可能な根拠を持たせるために重要です。なぜなら、読者が「これは本当に言われていたことなのか?」と確認したくなった時に、その出所が分からなければ信頼できなくなるからです。実際、私も本を読んで何かを語るときには、どの本のどの部分から得た知見かを明らかにするように意識しています。バズる記事ほど情報元が曖昧になっているのは、問題の根本にあると感じていますし、そういった姿勢が社会全体の思考力低下につながっているとも思います。

Q4: なぜ今のバズる手法が向いていないと感じたのか?


バズる手法が自分には向いていないと感じたのは、感情を煽るためにストーリーを盛ったり、接続詞を多用して分かりやすさを優先したりすることが、自分の思考整理の目的と逆行するからです。私が記事を書くのは、自分の考えを圧縮し、記憶の負荷を減らすためであり、そこに感情の装飾を加えると本質がぼやけてしまうんです。実際、マーケティングや広告も同じ構造で、ユーザーの感情を刺激して短期的な効果を狙うやり方が多いですが、それでは良い商品や思想が長期的に伝わらないと強く感じています。

Q5: どうすれば誠実さとバズを両立できるのか?


誠実さとバズを両立するのは難しいですが、一次情報や思想の部分をしっかり構築し、その上で表現の仕方だけをAIなどに委ねるのが現実的だと思います。なぜなら、AIは読者の属性に合わせて物語性を加えることが得意だからです。私は「どこから得た情報か」を提示し、そのままの形で考察をまとめますが、それを読者が消化しやすい形に整えるのは、すでにAIが担える時代に入っています。情報提供者としての自分は、思想や問いの深さに集中すべきで、感情に合わせた編集はツールに任せる時代だと考えています。

Q6: 書くことにどんな意味があるのか?


書くことには、思考を言語化して整理するという大きな意味があります。本を読んで「何が引っかかったのか」「どんな問いとつながったのか」をまとめることで、自分の頭の中の地図が広がるんです。たとえば今回の本でも、「なぜ共感が先に来るのか」という問いが明確になりましたし、そこから他のニュースメディアの手法と照らし合わせて考えることもできました。アウトプットすることで新しい視点が見つかる感覚は、自分にとってとても貴重ですし、内省の習慣にもなっています。

Q7: バズを狙わなくても書ける環境とは?


バズを狙わなくても記事を書き続けられる環境とは、自分が食べていける本業や収入源が別にある状態だと思います。そうすれば、短期的な注目を得る必要がなくなり、自分の興味に素直なコンテンツを作ることができます。たとえばNewsPicksの落合陽一さんがやっている「ウィークリー落合」は良い例で、自分が面白いと思う内容を深く掘り下げていて、長期的な価値を生んでいます。私も、バズに迎合せずに自分の興味に正直な記事を書き続けたいと思っています。

Q8: 未来の自分に向けて書くことの意味は?


私は完全に未来の自分に向けて書いています。今の自分が一番のお客さんであり、自分の思考や感覚を忘れないために記録する感覚に近いです。堀江貴文さんが言っていた「ただます」が楽しむコンテンツは無駄が多くなるという話にも共感していて、自分がスキップせずに読み返せる文章を意識しています。大阪万博のような直感重視の体験より、圧縮されたテキストを自分のペースで読むほうが性に合っている。だからこそマスを意識せず、自分のために残すことを大切にしています。

Q9: 合わない人を切り捨てる勇気は必要か?


合わない人を切り捨てる勇気は、これからの時代において非常に大切だと思います。なぜなら、万人受けする表現や仕事はAIに代替されていくからです。私はこれを『マトリックス』のエージェント・スミス的な存在に置き換えてイメージしています。つまり、平均的な情報提供者はAIに上書きされる存在でしかなく、人間が価値を持つには、内発的な動機で尖ったものを作るしかないんです。自分が面白いと思えることに突き抜けること、それがAI時代の人間の生き方だと信じています。

Q10: 思考の深度を保つための習慣とは?


思考の深度を保つためには、読書やアウトプットを通して日々問いを立て直すことが重要です。私は本を読んだあと、必ず「どの部分が引っかかったか」「何とつながったか」をメモし、それを文章化して残すようにしています。その過程で、自分の問いがどのように広がっているかに気づけるんです。また、日常の中で気になるテーマをメモに書き留めたり、誰かとの会話から思考の起点を見つけたりするようにもしています。そうした習慣が、深くて一貫した視点を育てる土壌になっています。

あなたも読書を始めよう

・自分が最大の資本であり、最大の投資先になる

・今が人生で一番若く、早く始めるほど複利が働く

・本は信憑性があり、読書は能動的ため成長できる

自己投資 は 20代 × 読書 が 最強 !?理由を分かりやすく論理的に説明!
悩める人社会人になったけど自己投資とかした方がいいのかな?悩める人した方が良さそうだけどなぜ自己投資するのかしら?自己投資といっても色々あり、読書でいいのか気になるところだと思います。自己投資や読書が良いことはなんとなくわかっていても、せっ...