本 要約【「ファインマン物理学」を読む 普及版 力学と熱力学を中心として】竹内 薫 #1431

4自然科学
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AIと思考実験してみた

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Q1: 量子論と相対論で世界の見え方はどう変わった?


量子力学や相対性理論が登場する前、私たちが使っていたのはニュートン力学や電磁気学といった古典物理学で、それらは直感的に理解しやすいものでした。でも1920年代以降に出てきた現代物理学では、人間の直感には反するような「見えない世界」や「確率的な世界」が描かれるようになりました。例えば量子力学では、粒子の位置や速度がはっきりと決まらないこともあるし、相対論では時間が伸び縮みするとか、私たちの感覚とは全然違う現象が当たり前になります。つまり、世界の捉え方が「人間の感覚に寄せた理解」から「自然の本当の姿に迫る理解」へと変わったんです。

Q2: 非直感的な科学が社会に与える影響とは?


非直感的な科学が発展すると、それを受け入れられるかどうかが個人や集団の進化に関わってくると思います。たとえば量子コンピュータやAIのような技術は、ある世代には理解しにくいけど、次の世代には当たり前になるかもしれません。私は、ダグラス・アダムズが語ったように、技術に対する反応が年齢によって違うというのは本当にその通りだと感じていて、今の若者が当たり前に扱える技術が、年配層には違和感になることがある。この変化を早めるには、テクノロジーに“ネイティブ”な世代が社会の中心に増えていく必要があります。

Q3: 新技術が正当に評価される条件とは?


非ネイティブな世代が主導権を持つ中でも新技術が正当に評価されるには、それが実際に生活の中で役立つかどうかがポイントだと思います。昔の物理学者、たとえばボーアやハイゼンベルクは、理論と実験の数値が一致するかを重視していたけど、アインシュタインやシュレーディンガーはもっとイメージで世界を捉えていたように感じます。私は、今後は数式で証明された理論よりも、直感的に「こうなるはず」と思える科学の方が支持される時代になる気がしています。そして、その科学が日常生活にちゃんと応用できることが、評価の基準になるんじゃないでしょうか。

Q4: イメージ重視の科学が変える価値観とは?


科学をただの計算や数式じゃなく、「実感できるイメージ」で理解するようになれば、私たちの倫理観や価値観も変わっていくと思います。たとえば、私は直感的に「これは正しい」と思うことを大事にして、それを科学で裏付けていくという流れが理想だと考えています。今までは、理論が先で直感はあとづけだったかもしれないけど、今後は逆に、直感が先にあって、そこに科学的な検証が追いついてくるような時代になる。そうなると、人間の感じる「正しさ」が、倫理や社会制度のベースになっていく可能性があると思うんです。

Q5: 誤った直感にどう向き合うべきか?


直感は大事だけど、それが間違っていたときのリスクも大きいと思います。特に核兵器やAIのような技術を、直感的に「便利そう」「使ってみたい」と思って使った結果、取り返しのつかないことになる可能性は十分にある。私たちはすでに気候変動という問題で、そういったリスクの一端を体験しています。だからこそ、私は「それが可逆かどうか」、つまりやり直せるのかどうかを基準に判断すべきだと考えています。日常の小さな判断は直感でいいけど、社会全体に影響を与えるような決断は、もっと慎重に扱うべきです。

Q6: 科学と直感を共進化させる制度は?


科学と直感を両立させるには、その結果が後世にどう影響するかで自分の資産が変動するような制度が必要だと思います。私が注目しているのは、鈴木健さんの『なめらかな社会とその敵』で紹介されている「伝播投資貨幣(PICSY)」という考え方です。これは、個人の購買力がその人の社会貢献度に応じて変わる仕組みです。たとえば、医師の給与は患者の社会貢献度に連動する、そんな仕組みです。これが実現すれば、科学や技術を使うときにも「それが本当に社会にとって良いかどうか」が資産という形で評価されるようになり、より慎重で責任ある意思決定が進むと思います。

Q7: グローバル社会で評価通貨の正当性を保つには?


文化や価値観がバラバラな世界の中で、新しい評価型通貨を正当化するには、みんなが共感できる「共通の物語」を作ることが必要だと思います。たとえば、「宇宙船地球号」という考え方みたいに、国籍や宗教を超えた“人類共通の未来”という物語がベースになれば、異なる国や文化の人たちも共通の価値観を持てるようになる。私は、真実を伝える科学がある一方で、陰謀論みたいな“わかりやすい嘘”にすがる人が多いのは、共感できるストーリーが足りないからだと思っています。だから、科学と物語をうまくつなげていくことが重要なんです。

Q8: 科学と直感をつなぐ物語とは何か?


科学と直感をつなぐには、真実にもとづいていて、かつ人間の感覚でも理解しやすい「物語」が必要です。私は、日本のアニメや漫画にそういう可能性があると思っています。たとえば『ドラえもん』は、AIを自然な存在として描いていて、子どもでもそれを受け入れられるようになっています。こうした文化的資産が、宗教に代わる新しい“共通の物語”として機能する時代が来ているんじゃないでしょうか。特に日本は、そうした物語を作る力があると思うので、科学と感覚の橋渡し役として、もっと活躍できる余地があると思います。

Q9: なぜ日本文化は物語創造に強いのか?


日本文化が物語創造に強いのは、昔から自然や社会とのつながりを感覚的に捉える感性が育まれてきたからだと思います。アニメや漫画には、科学や技術を怖がらず、むしろ共生するものとして描く作品が多いです。『風の谷のナウシカ』や『攻殻機動隊』もそうだし、そういう作品が世界中の人に受け入れられているのは、単なるエンタメにとどまらず、「未来との付き合い方」を提示しているからだと思います。私は、こうした文化的な表現が、科学を身近に感じさせ、未来に向けた社会のあり方を想像する力になっていると感じます。

Q10: 科学と物語のバランスをどう取る?


科学と物語のバランスを取るには、「わかりやすさ」と「真実性」の両方を大事にする必要があります。私は、人間は本質的に“理解できる形”でしか世界を捉えられないと思っていて、だからこそ科学がどれだけ正しくても、それが伝わらなければ意味がない。逆に、物語だけが強調されすぎても、それは陰謀論のように危険な方向へ進むことがある。だから、科学的根拠を持ちながら、それを感情や文化に根ざした物語として翻訳していく、そういう努力がこれからますます必要になるんじゃないかと思います。

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