神経系はホメオスタシスの召使いだった
— ひろき@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog) June 18, 2025
38億年前に単細胞生物ホメオスタシス
19億年前に多細胞生物の全身体システム
5億年前に全身体システムが内分泌・免疫・循環・神経系へ分化し、神経系によるイメージ形成能力→感情→主観性→意識→文化
が生まれ、感情が寿命を延ばしたhttps://t.co/AdWEpYGZ7I
AIと思考実験してみた
Q1: 意識はどう生まれ、生存にどう役立った?
意識は、神経系の進化によって生まれた「主観性」を基盤にしています。これは単なる刺激と反応の連鎖ではなく、自分を取り巻く環境をイメージで捉える力です。この能力が生存に役立った理由は、未来を予測し、仲間と協調しながら複雑な状況を乗り越える力を高めたからです。たとえば、500万年前に出現したホモ属の祖先たちは、狩猟や採集といった不確実性の高い環境で、個々の判断だけでなく、集団内の意思疎通が求められました。そうした中で「意識」は、ただの情報処理ではなく、「なぜこう動くべきか」「どう振る舞うべきか」という内的な問いを持てる土台を作ったと考えています。
Q2: 意識によってなぜ大きな集団が作れた?
意識があることで、人間はただ生き延びるだけでなく「自分たちは何者か」という物語を描けるようになりました。これが150人以上の規模でも協力を可能にした理由です。生物学者ロビン・ダンバーが唱える「ダンバー数」では、遺伝的なつながりや直接的な信頼でまとまれるのは150人程度。でも、意識が作り出す抽象的な物語——たとえば「我々は○○民族だ」「○○教徒だ」という共有のアイデンティティ——を信じることで、もっと大きな規模の社会が機能するようになったと思います。私は、意識の進化は人類の文明にとって不可欠な跳躍だったと感じています。
Q3: その物語はなぜ信じられるようになった?
物語が信じられる背景には、信じることで得られる具体的なメリットがあります。たとえば、自分の役割が社会の中で明確になり、得意なことを活かす場が生まれる。そうすれば生活も安定し、立場も向上しやすくなります。比較優位の原則に沿って、好きなこと・得意なことで貢献できる社会なら、人々はそのシステムを自然と信じたくなる。宗教もその一例で、信じることで「救い」や「意味」を得られるからこそ、信仰が持続してきたのだと思います。私は、信じることと実利がうまく結びついていると、物語はより強固になっていくと考えています。
Q4: 物語が争いを生むのはなぜ?
物語が争いを生むのは、限られた資源のなかで立場を確保しようとする本能が背景にあると思います。集団の中で生き延びるためには、利己的な行動が有利になる場面も多くありますが、一方で集団全体の協力が必要なときは、利他的な行動が求められます。人間はこの矛盾した選択圧の中で進化してきました。私は、資源が豊富であれば、物語は包摂的になりますが、資源が限られると他者を排除する方向に働きやすいと感じています。宗教や国家の物語が排他的になったり、時には戦争を引き起こす背景には、こうした生存のための選択があったと思います。
Q5: 今求められる物語とは?
現代に求められているのは、排除ではなく共存を前提とした物語です。その理由は、地球規模の課題が国家や民族を超えて共有されているからです。たとえば気候変動や資源の枯渇といった問題は、一国だけで解決できるものではなく、世界全体の協力が不可欠です。私は、相手を排除する物語ではなく、異なる立場や文化を尊重しながら、共通の未来を目指すような物語が今こそ必要だと感じています。これからは、地球という「共有地」が荒らされないための共感と協力が、より強く問われていく時代だと思います。
Q6: 非排他的な物語が成立する条件は?
非排他的な物語が成立するには、それを信じることが自分や子孫の生活向上につながるという実感が重要だと思います。ただ理想を語るだけでなく、その物語が実際に「現実になる」と信じられる仕組みがなければ、人はそれに乗りません。今の資本主義が抱える問題——環境破壊や格差の拡大——を考えると、持続可能性を伴う物語がなければ、私たちの未来は続かないと感じます。私は、先進国と途上国が共通の基準で協力できる仕組みこそ、信じるに足る非排他的な物語の基盤になると考えています。
Q7: 新しい物語は誰がどう語るべき?
新しい物語を語るのは、ただのカリスマではなく、過去・現在・未来を一貫して語れる人だと思います。その語り方にはストーリーテリングの力が必要で、私は企業のビジョナリー経営者たちにその能力を感じています。たとえばGAFAの創業者たちは、会社のビジョンをただの目標ではなく、自分たちが生きる「意味」のように語り、それに共感した人々が労働時間やエネルギーを捧げるようになっていきました。今や企業は、国家以上に強い「想像上の共同体」となりつつある。私は、ビジョンを語る人間が共感の設計者であると思います。
Q8: なぜ企業の物語が信じられる?
企業の物語が信じられる理由は、金銭的な報酬を通じて共感のコストを代替しているからです。国民国家が「生まれ」でつながっていたのに対し、企業は「働くこと」を通じてつながっている。私は、お金がもらえるからこそ人は企業の理想に共感しやすくなり、長時間働く中でその物語を自分のものとして受け入れるようになると思います。GAFAのような企業が国家と連動しながら巨大な影響力を持つのは、そうした共感の仕組みをうまく組み込んでいるからだと感じています。物語と生活のつながりが、共感の強度を決めているのだと思います。
Q9: 未来のビジョンに必要な要素は?
未来のビジョンに必要なのは、「自分たちの生活が良くなること」と「その良さが持続可能であること」です。私は、どちらか一方だけでは意味がなく、両方を兼ね備えていることが重要だと考えています。たとえば、自分の文化的な価値観やミームが後世に受け継がれるためには、その社会が長期的に存続している必要があります。いま豊かでも、次世代にそれを引き継げなければ意味がない。だからこそ、生活の向上と持続可能性の両立が求められる。これは、私たち一人ひとりが未来に何を遺したいかという意識と深く関係していると思います。
Q10: 意味を見いだす力はどう進化した?
意味を見いだす力は、人間が生き延びるために進化させてきた内面的なナビゲーションだと思います。私は、この力が環境の変化に柔軟に対応し、複雑な社会の中で生き抜くために不可欠だったと考えています。たとえば、感情や直感が「なんとなく嫌な予感がする」といった形で危機を知らせたり、仲間との関係性を調整するのに使われたりします。意味を見出すことは、単なる娯楽や哲学ではなく、生存のための選択と直結していたはずです。そして今でも、意味が見つからないと生きづらくなるのはその名残だと思います。だからこそ、意味を感じられる物語や環境が求められているのだと感じます。
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