減らして取り除き、増やして創造する
— 未熟なリバタリアンがAIソクラテスと思考実験してみた (@bluesbookblog) July 24, 2025
1940年ドライブイン飲食店McDonald’sを開業した
8年後、売上87%のハンバーガー・ポテト・ドリンクにメニューを減らし、食器とウェイトレスを取り除き、注文から10秒で提供した
本部が土地を保有してFCに又貸し、最大外食チェーンとなったhttps://t.co/N69DSm2dPL
AIと思考実験してみた
Q1: なぜ多くの企業は減らす戦略を避けるのか?
本質に集中するために「減らす」という行為は非常に強力ですが、多くの企業や大人たちはそれを「他より劣っている」と認識してしまいがちです。理由としては、社会全体が「多く持つこと」を価値あることとする資本主義の中にあるからです。実際、あるレゴの実験では、大人は高さをそろえる際に足して調整し、子どもは引いて整えるという違いが見られました。この差は、持っている方が優れているという大人の思い込みが行動に影響していることを示していると思います。持っていること=価値という認識が、大人になる過程で自然と形成され、減らすことへの心理的な抵抗につながっているんだと感じました。
Q2: 減らす=劣るという発想はいつ刷り込まれるのか?
「持っている方が価値がある」という考えは、家庭や学校、資本主義的な社会の中で徐々に身についていくと思います。義務教育では評価やモノの多さで優劣がつきがちで、家庭でも「ちゃんと持っていること」が安心とされやすいです。こうした環境で育つと、自然と「持つ=優れている」「減らす=負ける」といったバイアスが根づきます。一方、ブルーオーシャンを狙う人やミニマリストのような姿勢の人たちは、自分が持っている資源に集中し、無駄を減らすことで差別化しようとしています。彼らは既存の資本家に対抗するために「減らす→想像する」という逆の発想を選んでいるのが印象的でした。
Q3: 減らす戦略はどんな条件で可能になる?
減らす戦略やミニマリズムを実践できるのは、その人が「何とかなる」という安心感を持てているときだと思います。発展途上国の人々のように、明日食べるものをどうするかを常に考える生活では、「減らす」より「確保する」ことが優先されます。一方、先進国の人たちは安定した社会インフラの上で育ち、多少何かを失っても生きていける実感を持ちやすいため、持ち物を減らしても平気でいられるんだと思います。また、情報やモノを減らすことで、作業記憶や注意力をクリアに保ち、行動力も高まる。レゴの実験と同様に、減らすことは集中力を生み、結果にもつながる可能性が高いと感じています。
Q4: 情報やモノを増やす欲望はなぜ止まらない?
人が情報やモノを増やし続けてしまうのは、「もし無くなったらどうしよう」という不安から来ていると思います。私自身も準備をしすぎて動けなくなることがあり、それってむしろ逆効果じゃないかと思うようになりました。過去の自分を「なんであんなことしたんだろう」と笑えるくらいがちょうどいい。つまり、たくさん準備して失敗を避けようとするより、さっさと行動して小さな失敗を重ねた方が結果的に効率的なんです。PDCAを素早く回しながら、行動と思考を更新していく。それが結局、モノや情報を溜め込むよりも自分の身になるのだと、経験を通じて学びました。
Q5: 小さく動くには何を意識すればいい?
「考える前にまずやってみても何とかなる」という実体験を積むことが、行動に移すコツだと思います。実際にやってみると、意外と怖くないし、失敗しても学びになって終わることが多いです。それが積み重なると「完璧に準備しなくても大丈夫だ」という感覚が育ちます。例えば私は、ある行動を後から振り返って「なんであんな準備をしてたんだろう」と思うことが何度もありました。そのたびに、準備のしすぎがワーキングメモリを無駄にしていたと反省しました。だから今は、小さくてもいいから行動して更新を繰り返す姿勢を意識するようにしています。
Q6: フランチャイズの拡大にどんな問題を感じた?
映画『ファウンダー』を観ていて、フランチャイズの拡大が理念を裏切る瞬間に胸が痛みました。最初のマクドナルド兄弟は、質にこだわり、顧客との信頼を大切にした店づくりをしていましたが、拡大する過程でそのこだわりが資本に飲み込まれてしまいます。特に衝撃だったのが、土地を本部が所有し、それをフランチャイズ店に貸すという仕組みで、実質的には何もしなくても家賃収入を得られる構造です。それが資金力を加速させて拡大に拍車をかけていた。この構造は資本主義の縮図のようで、「お金を持っている方が選択肢が多い」という現実に直面させられた気がします。
Q7: 理念を守るための工夫は可能か?
理念を守りながらフランチャイズを広げるためには、制度の力を使う必要があると感じました。マクドナルドの初期の兄弟たちは、報告ベースで店舗の質を保とうとしていましたが、拡大するうちに限界が見えてきました。そこで後から登場したレイ・クロックは、それを契約に明記する形で解決しようとします。「この内容を報告しなければならない」といった具体的なルールを契約書に落とし込むことで、理念の形骸化を防いだんです。このように、理念を「信頼」ではなく「仕組み」で守るという発想は、拡大と質の両立を目指す上での有効な手段だと私は思いました。
Q8: 理念を契約で守ると何が起きる?
理念を契約で守ると、一定の質を保てる一方で、現場の自由や創造性が制限されるリスクもあります。マクドナルドのような大規模チェーンでは、どの店舗でも同じ体験を保証するために細かいルールが必要です。しかしその一方で、個々の店舗の工夫やローカルな発想が活かしづらくなるという側面も否定できません。だから私は、「理念」と「自由」を両立させるには、最低限のルールだけを契約で担保し、それ以外は現場に委ねるようなハイブリッドな設計が必要だと感じました。つまり、どこまでが譲れないラインで、どこからが現場の裁量なのか、そのバランスが重要なんだと思います。
Q9: 小規模店が理念を守って戦うには?
小規模な店が理念を守って大企業に立ち向かうには、自分たちの強みを徹底的に磨くしかないと思います。マクドナルド兄弟が最初にやったのは、ハンバーガー・ポテト・ドリンクの3つにメニューを絞り、注文から10秒で提供するという圧倒的な効率化でした。それによって他のドライブインとの差別化に成功しました。つまり、持っている資源が少ないからこそ、本質に集中できたとも言えます。このように、自分たちが持っているものに対する解像度を上げ、そこから価値を最大化する。そんな姿勢が、規模では勝てない小さな店の戦い方だと私は思っています。
Q10: 減らすことが新しい価値を生む理由は?
減らすことが新しい価値を生むのは、それによって「余白」が生まれるからだと思います。余白があるからこそ、新しいアイデアが入る余地ができ、柔軟な対応も可能になります。例えばレゴの実験でも、子どもたちは減らすことで高さを揃え、大人は足して対応しました。この違いは「思い込みがあるかどうか」に大きく関係していると感じます。大人は無意識に「多い方が正しい」と考えがちで、それが思考の硬直を生んでいる。逆に減らすことに慣れていると、情報の処理能力も高まり、行動のスピードも上がる。だからこそ私は、「減らす=損」ではなく「減らす=創造の始まり」だと信じています。
あなたも映画から学び始めよう
・自分が最大の資本であり、最大の投資先になる
・今が人生で一番若く、早く始めるほど複利が働く
・映像は視覚と聴覚で楽しめ、映画は集中力を取り戻せる
