ユーザーのためにデザインする
— ひろき@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog) June 25, 2025
Google Glassが作りたいで失敗したように、製品ありきで考えない
同セグメント5人と話せば、問題80%を発見できるため、プロットを4象限で20人にインタビューする
IDEO「成功を早めるために失敗を繰り返せ」で資源がなくなるまでに学習して勝つhttps://t.co/qYTStJM0XK
AIと思考実験してみた
Q1: なぜ製品ありきの開発は失敗しやすいのか？
製品主導の開発が失敗しやすいのは、ユーザーのニーズから目を逸らしてしまうからだ。特に新技術が登場したときは「これができるぞ」と技術を見せびらかしたくなり、結果として本来必要とされていないサービスを作ってしまうことがある。たとえばGoogle Glassの失敗もそうで、実際の生活にどう役立つのかより「未来っぽさ」ばかりが前に出ていた。こういう場合、強みを活かすどころか市場を見ずに暴走してしまう。私はこのことから、技術ではなくユーザーの課題から出発すべきだと学んだ。
Q2: 技術主導でも成功する条件は何か？
技術主導でも成功するためには、技術を使って隠れたニーズを的確に捉えることが必要だ。重要なのは、「何ができるか」ではなく「何が求められているか」を起点にすること。たとえばスティーブ・ジョブズがiPhoneを開発したとき、単にスマホを作ったのではなく、人々が求めていた“ポケットに入るPC兼iPod兼電話”を形にした。つまり、存在していないが確実に求められる未来を直感的に見抜いて、そこに技術を使って応えた。この視点があるかどうかが、成功と失敗を分ける分岐点だと思う。
Q3: ニーズを見抜くうえで何が決定的か？
成功するために決定的なのは、まだ言葉にされていないニーズを見抜く力だ。iPhoneも、初めからユーザーが「こういう端末が欲しい」と言ったわけではなかったし、自動車が登場する前に「馬より速く移動したい」と具体的に訴えていた人も少なかった。だけど、ジョブズもフォードも、人々の行動や生活の中にある不満や非効率を鋭く観察し、それを新しい形で満たした。私はこうした「言われていないけど本当は欲しい」ポイントにこそ、技術の意味があると思っている。
Q4: ニーズは顧客の声から見つかるのか？
ニーズは顧客の「声」よりも「行動」に現れることが多い。人はよく「〇〇が欲しい」と言うけれど、本当の欲求はその裏にある。たとえばドリルが欲しい人が本当に欲しいのは、穴を開ける手段だ。声だけを鵜呑みにすると、表面的な改善ばかりになってしまう。だから私は、ユーザーの行動を観察し、どこで不便を感じているかを掘り下げることが重要だと思う。言葉にできない欲求は、実際の選択や日常の動作にこそ出てくるからだ。
Q5: なぜ人は自分の欲求を言語化できないのか？
多くの人が自分の欲求を言語化できないのは、そもそも言語化するのが得意ではないからだ。IQの平均が100だとすると、複雑な欲望を構造的に言語に変換できる人はごく一部に限られる。実際、何が欲しいか自分でもよく分からず生きている人が多い。だからこそ市場調査だけでは破壊的なイノベーションにはつながらない。私は、フォードの「馬より速く移動したい」という暗黙のニーズを掘り起こした例や、ジョブズのように行動の背後を読む力こそが重要だと考える。
Q6: どんな行動観察がニーズの発見に有効か？
ニーズを見つけるには、日常生活の「不便」や「面倒くささ」に注目することが有効だ。たとえばジョブズがiPhoneを思いついた背景には、当時の人々が音楽プレイヤー、携帯電話、パソコンと複数のデバイスを使い分けていた現実がある。これを一つにまとめたら便利だという気づきが、iPhoneの原点だった。私も、日常の行動の中にある「なんか面倒だな」と思われている瞬間を観察することが、実は最大のヒントになると思っている。
Q7: 無意識の習慣や動機はどう見抜く？
無意識の習慣や動機を見抜くには、仮説を立てて小さく試し、反応を見て修正していくしかない。直感で「これがストレスの元だ」と感じたら、それをもとにプロトタイプを作って試す。そして結果を定量的に分析して改善する。このループをいかに早く、多く回せるかが重要だ。私自身、直感の精度は最初から高いわけじゃなく、繰り返しの検証によって磨かれていくものだと感じている。IDEOの「失敗を早める」という哲学はまさにそれを示していると思う。
Q8: 成功者はなぜ多く失敗しているのか？
成功者は直感と検証を何度も繰り返しているから、失敗の回数も自然と多くなる。北の達人の木下さんも「10回早く失敗しろ」と言っているように、成功とは学習の積み重ねの結果だ。失敗は一つひとつが学びであり、直感の制度を高めていく材料でもある。私も、思考回数を増やせば増やすほど、次にどこを直せばよいかが見えてくるようになった。だから最初から完璧を目指すより、早く動いてフィードバックを得る方がずっと価値があると思う。
Q9: 観察と検証で得られる知見の質とは？
観察と検証を繰り返すことで得られるのは、言語化しにくい「暗黙知」だと思う。最初はぼんやりした違和感しかなかったことが、何度も人と話し、試してみて、だんだんと明確な課題として浮かび上がってくる。これは本やデータを読んでいても得られない感覚だ。私が特に感じるのは、行動観察を通じて「この人たちはこういう時に本当は困っているんだな」と腹落ちする瞬間。その積み重ねが、製品開発の核になるインサイトにつながっていく。
Q10: 初期のインタビューで一番最初に見るべきことは？
プロダクト開発の初期段階で一番最初に見るべきなのは、「何がこの人たちを日々困らせているか」だと思う。IDEOの手法でも、同じセグメントの人に5人聞けば課題の8割が見えると言われている。私も20人を4象限に分けてインタビューするとき、まず探るのは、彼らが当たり前と思っているけど実は不便な行動だ。そこに気づくことで、「あ、これは誰も気づいてなかったけど大きな課題だな」と思える瞬間がある。それを見逃さない観察力が一番重要だ。
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