妻と離婚してから再婚し、名字を変えて潜入した
— ひろき@未熟なリバタリアンがAIソクラテスと思考実験してみた (@bluesbookblog) July 9, 2025
全員がメモして聞く文化があり、本書のために1年でメモ30冊を書いた
バイトも社販の定価30%で買った店頭の服を着るように注意される
シフト担当は人件費のために削ったシフトを組み、人手が足りなくなるとLINEで出勤要請するhttps://t.co/PFe2IYqKVJ
AIと思考実験してみた

Q1: なぜ横田さんはユニクロに潜入したの?
横田増生さんがユニクロに潜入したのは、前作『ユニクロ帝国の光と影』の取材で見えてきた疑問を自分の体で確かめたいという強い思いがあったからです。表面的な情報だけでなく、実際に現場で働くことで企業の本質を捉えたいという探究心が彼を突き動かしました。特に柳井正CEOが表に出す理念と、現場の実態にギャップがあるのではないかという疑問を持ち、それを検証するために名前まで変えてバイトとして潜入するという徹底ぶりでした。前作の取材では裁判にまで発展した背景もあり、単なる記者としてではなく、当事者としてユニクロの現場を体験し、内部からの視点で真実に迫ることが彼の目的だったと私は感じました。
Q2: なぜ横田さんは柳井CEOにこだわったの?
柳井さんにこだわった理由は、ユニクロという会社が強いトップダウン型で運営されているからです。つまり、CEOの判断がそのまま現場に影響を及ぼす構造になっていて、柳井さんの考え方や経営方針が、社員やアルバイトの日々の働き方にまで直接反映されるからだと思います。経営者のビジョンが理想として語られる一方で、現場の負担や現実はどうなっているのか、それを実際に働いて確認することで、企業の全体像を捉えようとしていたのだと感じました。単にトップの言葉を信じるのではなく、自分で汗をかいて現場を見に行ったその姿勢に私は感銘を受けました。
Q3: 経営理念は現場で実践されていた?
ユニクロでは理念が“仕組み”として現場にまで徹底されていると感じました。全員がメモをとる文化がアルバイトにまで浸透していて、組織全体が一糸乱れぬ動きを見せているようでした。一方で、シフトの調整や人件費の削減といった現場の実務は非常にタイトで、社員やバイトが効率と売上に最大限の力を注ぐような仕組みになっていました。理念はたしかに存在しているのですが、それが余裕や人間らしさを奪うような形になっているとも感じました。理念と実態の間には、組織を動かす強さと同時に、働き手に負担をかけてしまう側面もあることを私は身をもって理解しました。
Q4: 働き手はどんな影響を受けていた?
働き手には、厳しい労働環境と相対的に少ない報酬という現実がのしかかっていて、日本人のアルバイトが減り、代わりに中国人や韓国人など外国人労働者が増えているのが印象的でした。人件費削減の方針の中で、従業員がどこか疲弊しているようにも感じられました。このままでは日本人が働きたいと思える職場が減り、地域社会に外国人が集中することで文化や治安への影響も出てくるのではないかという懸念もあります。だからこそ、私たち消費者も、安さの裏にある構造をきちんと理解して、自分のお金や時間をどこに使うのかをもっと意識する必要があると私は強く感じました。
Q5: まともに働ける場所ってどんな職場?
私にとって“まともに働ける場所”とは、単なる作業の繰り返しではなく、自分の教養が新しく身につくような職場です。ここでいう教養とは、一つの物事を多面的に見る力、つまり複数の視点で物事を解釈できる力だと思っています。子どものころの部活動のように、体を通じて理解し、実感することによって教養が深まると考えています。ロボットやAIにはできない、五感を使って働く中で人間が得られる感覚的な学び。それが自己肯定感や将来のキャリア形成にもつながり、生きていてよかったと思える実感になると私は信じています。だからこそ、知識だけでなく身体で感じる仕事に意味があると感じます。
Q6: なぜ教養のある仕事が大切だと思うの?
教養がある仕事は、自分の世界を広げてくれるからです。単純な業務をこなすだけだと、自分の考えや価値観はなかなか変わりません。でも、視点を増やすことができるような環境で働くと、自分自身の思考も柔軟になっていくのを感じます。私は、五感や体験を通じて「これはどういう意味があるんだろう?」と考えるクセがついてきて、それが読書や人との対話でも役立つことに気づきました。自分が感じたことを言葉にして整理する習慣が、社会での判断力にもつながっていると実感しています。だから私は、ただ働くのではなく、考えながら働ける場が大事だと思っています。
Q7: 教養が身についたと実感した経験は?
私は部活動での経験が、自分の教養の土台になっていると感じています。特に、試合や練習の中で自分の体をどう動かすかを考え、仲間と連携を取る経験を通じて、単に「上手くなる」以上のことを学びました。たとえば、自分の動きが相手や味方にどう影響するかを理解しようとするうちに、物事をいろんな視点から見る癖がつきました。それはのちに読書や社会人経験にもつながり、一つの事実に対して「別の見方はないか?」と考える力になったのです。知識として覚えるだけでなく、実際に体を通じて理解することが、私にとっては教養を育てる一番の方法だと今では思っています。
Q8: ユニクロの“仕組み”で印象に残ったことは?
ユニクロの中で特に印象的だったのは、全員が徹底してメモをとる文化です。アルバイトであっても、指示されたことをただ覚えるのではなく、ノートに書いて何度も復習することが求められます。これは一見地味な作業ですが、現場の精度を上げるには非常に有効で、チーム全体の動きにも反映されていました。また、シフトの組み方が人件費ベースで決まっているため、必要な人数が確保できない場合でも、現場はとにかくやりくりして動かさなければならない構造になっていました。このように、理論と実務ががっちりと噛み合っているところに、ユニクロの強さと厳しさの両面を見た気がします。
Q9: もし理念と現実にズレがあるなら、それはなぜ?
理念と現実のズレが生まれるのは、理念が理想である一方、現場では利益や効率を優先せざるを得ないからだと思います。たとえば「お客様第一」や「チームワーク重視」といったスローガンが掲げられていても、人手が足りずに一人で複数の業務をこなさなければならない現場では、それが形だけになってしまうこともあります。ユニクロでも、理念が見事に浸透している一方で、それを支える現場には大きなプレッシャーと負荷がかかっていました。理念を掲げること自体は大切ですが、それを実現するための余裕や支援がなければ、かえって働く人を苦しめることになると私は感じました。
Q10: ユニクロの取材から学べることって何?
ユニクロの潜入取材を通じて一番学べたのは、企業の“表と裏”の両方を自分で見に行く姿勢の大切さです。横田増生さんが、ただ批判や称賛をするのではなく、自分の体を通じて現場を体験したからこそ、企業のリアルな姿が描けたのだと思います。私もこの本を読んで、現場を見ることの重要さや、そこで働く人の感情や背景にもっと目を向けるべきだと感じました。私たち消費者も、安さや便利さだけで選ぶのではなく、その裏にある人の努力や仕組みを意識することで、自分の選択に責任を持てるようになるのではないかと思います。この本は、そうした視点を育ててくれる貴重な一冊でした。
あなたも読書を始めよう
・自分が最大の資本であり、最大の投資先になる
・今が人生で一番若く、早く始めるほど複利が働く
・本は信憑性があり、読書は能動的ため成長できる
