本 要約【ゲームフルデザイン 「やりたくなる」を生み出すゲーミフィケーションの進化】伊藤 真人 #1459

3社会科学
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AIと思考実験してみた

https://youtu.be/TZ6t_rU1sDE

Q1: 瞬間UXと習慣UXの違いは?


瞬間UXは「ついやってしまう」無意識的な行動、習慣UXは「ついやり続けてしまう」主体的な行動と考えています。私の中では、TikTokのように何も操作しなくても動画が勝手に流れてきて、気がついたら何時間も見ているのが瞬間UXの代表例です。一方、ゲームのログインボーナスのように自分から進んで毎日アプリを開く行動は習慣UXです。これらの違いは、「自分でやっている感覚があるかどうか」が分かれ目になります。つまり瞬間UXはハックされている感覚、習慣UXは主観的に選んでいる感覚がある。どちらも設計されたものではありますが、使う側が自分の意思で選んでいるかに感じるかどうかが重要だと私は思います。

Q2: 習慣UXも他人に作られたものでは?


確かに、習慣UXも外から設計されたものだとすれば、自分の意思なのか疑わしくなるかもしれません。でも私は、「自由意志は選択をキャンセルできる力」だと考えています。例えばレコメンドされたコンテンツがあっても、それを見ない、ブロックするといった判断は自分でできます。つまり完全にコントロールされているわけではない。行動を誘導されていたとしても、それを拒否する余地があれば、そこに自由意志はあると信じています。また、好奇心や衝動を抑えられる人ほど、広告やアルゴリズムにハックされず、自分の興味を優先できる。それこそがこれからの社会で重要になると思っています。

Q3: 欲求が薄い人ほど活躍する社会は幸せ?


「幸せ」とは何かという定義によりますが、私は「好奇心を最大化できる社会」が良い社会だと思っています。食欲や性欲のような本能的欲求はゼロサムになりやすく、自分が満たされるほど誰かの機会が減ってしまう。でも、好奇心にはそういった制約がありません。好奇心によって得られる知識や経験は分け合うことができるし、誰かの学びが他人の学びを妨げることもない。だから、欲求が薄い人が増えることで、他者と衝突せずに自分の関心を追求できる社会が実現でき、それが結果的により多くの人にとって「幸せ」と呼べる状態になるのではないかと思います。

Q4: 好奇心の最大化とは精神的なもの?物理的なもの?


好奇心の最大化には精神的な探求も物理的な移動も含まれていると思います。たとえばイーロン・マスクやジェフ・ベゾスは物理空間の拡張として宇宙開発を進めていますが、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグのように仮想空間や精神世界を重視する人もいます。私が考える理想社会では、どちらの方向にも自由に行ける可能性があることが大事で、そのためには移動の「コスト」を下げる必要があります。ここで言う移動とは、ただ距離を縮めることではなく、誰でも公平に機会を得られるように、物理的にも精神的にもアクセスのハードルを下げることを意味しています。

Q5: 移動コストを下げる最大の障害は?


最大のハードルは、移動すること自体にかかるコストが富の差によって不平等になっていることだと思います。飛行機代や物流コスト、さらにはCO2排出量の制限など、移動には様々な制約があります。そして成功している人ほど、こうした制約をお金で解決できる仕組みになっている。つまり、社会資本や人的資本を持っている人ほど、移動によってさらに資本を増やしやすい。一方で、持たざる者は移動する自由すら奪われているのが現実です。この「移動の格差」が広がっていることこそが、つながりすぎたグローバル経済が生んだ最大の問題だと私は考えています。

Q6: テクノロジーは格差解消に中立か?


テクノロジーそのものは中立ですが、それをどう使うかがすべてだと思います。科学技術は善にも悪にもなる「諸刃の剣」です。だからこそ、私たちが民主主義という枠組みで「どのように使うか」を決めていく必要があります。そして、真の民主主義とは少数意見やマイノリティの声を拾える仕組みであるべきです。今はAIの進化で「ブロードリスニング」が可能になり、多様な意見を拾いやすくなっています。ラジオを使ったヒトラーのような一方向の発信ではなく、双方向の傾聴ができる時代です。だからこそ、テクノロジーを適切に使えば、格差を是正する力を持つと私は考えています。

Q7: 真の民主主義を実現する条件は?


真の民主主義を機能させるには、まず情報環境の透明性が必要です。誰でも正確な情報にアクセスでき、意見を表明できる場があること。そしてもう一つ重要なのは教育です。私たちは、情報を鵜呑みにせずに考える力、つまり「リテラシー」を育てなければいけません。AI時代においては、情報の洪水の中で取捨選択する力がますます求められます。そのためにも、教育は「答えを覚えること」から「問いを立てること」へとシフトしていくべきです。誰もが自分の言葉で考え、語り、参加できる社会が、私の考える真の民主主義です。

Q8: テクノロジーと宗教性の関係とは?


私は、テクノロジーが進化すると、人は精神世界に向かうか、物理空間の限界を越えようとするか、どちらかに分かれると感じています。スティーブ・ジョブズが禅やスピリチュアルな思想に傾倒していたように、高度なテクノロジーに触れるほど「人間とは何か」に立ち返る傾向があるように思います。マーク・ザッカーバーグもメタバースに取り組む中で、仮想空間における「存在」や「意識」の問題に直面しています。つまり、科学が進めば進むほど、宗教的・哲学的な問いから逃れられなくなる。それはテクノロジーが単なる手段ではなく、価値観を問い直すきっかけになるからだと私は考えます。

Q9: ナッジ理論とUXの関係は?


ナッジ理論は、人が意識せずに良い行動を選べるようにする工夫ですが、それは瞬間UXや習慣UXの設計にも通じると感じています。たとえば、ゴミ箱に足跡マークをつけて、自然とゴミをそこに捨てたくなる仕掛けがあります。これは強制ではないけど、ついやってしまう行動をデザインしているという点で、瞬間UXの一例です。そして毎日その習慣を繰り返すうちに、それが定着していくと習慣UXになります。ナッジは人の自由意志を奪うのではなく、むしろ良い選択肢に気づきやすくする「さりげない助け」だと私は思っています。

Q10: 自由意志と社会設計の関係とは?


私は自由意志を「キャンセルできる能力」だと定義しています。たとえ選択肢が目の前に提示されても、それを拒否する判断ができる限り、私たちには自由意志がある。UXやナッジが進化するほど、行動は設計されやすくなりますが、その中で選び直す力を持つことが本当の自由ではないかと思います。社会設計の目的は、全員が最善の選択をできるようにすることであって、誰かを意図的に誘導することではない。私たちが主体的に意思決定できる場と、そのためのリテラシーが整った社会こそが、持続可能で幸福な社会になると信じています。

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