削減して余裕を持ち、洗練する
— ひろき@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog) April 9, 2025
農業や工業と違い、効果的な指標を定量化できなくなった
知的労働は認知活動を通じ、知識が市場価値のある成果物に変換される経済活動である
やるべきことを減らし、心地よいペースで働き、質にこだわり抜けば、持続可能かつ有意義に生きられるhttps://t.co/W8WnguNUOY
AIと思考実験してみた
Q1:カル・ニューポートの『スロー仕事の減らし方』を読んで、どんなことが心に刺さりましたか?
一番刺さったのは「知的労働も農業のように“量を減らし質を磨く”ことで持続可能になる」って考え方。仕事をただ捌くだけじゃなくて、深く考えるために余白を作ることこそが、脳のリソースを最大化する方法だって腑に落ちた。たとえば僕は、朝イチの“読書+要約”時間を死守してるけど、それは脳が一番フレッシュな時間に「集中と構造化」をかけるため。この発想は、この本が教えてくれた。
Q2:「市場価値のある知識」って、自分の中でどう定義していますか?
僕にとって市場価値のある知識は2種類ある。
① すぐ役立つ実用知識:プログラミング、栄養学、動画編集みたいに即キャッシュ化できるスキル。
② 視点を増幅する認識拡張知識:哲学、歴史、物理学、芸術みたいに「世界の見え方そのものを変える知識」。
僕がブログやYouTubeで発信してるのは圧倒的に②のほう。なぜなら実用スキルはAIや自動化でだんだん代替されるけど、認識の深さ=“人生の解像度”って、結局は人間にしか感じ取れないものだから。
Q3:認識拡張に全振りしようと思ったきっかけは?
日常の大半がルーティン化・自動化された今、物理的なボトルネックは「体力と時間」だけになったと感じたんだよね。だったら、残ったリソースは“世界の構造そのもの”を読み解く力に使ったほうがいい。たとえば、映画『インターステラー』で描かれるような「五次元の存在が三次元に干渉する世界観」って、実用性はゼロだけど、“死の概念”すら揺さぶられるじゃん。こういう感覚の更新が、僕の言う「認識拡張」の醍醐味。
Q4:「世界が一段広がった」と感じた知識や瞬間はありますか?
脳神経ネットワークと宇宙の大規模構造が似ている、という論文を読んだ時。
「もしかして、宇宙は“外にある”んじゃなくて、脳が作り出しているマッピングかも」って感覚がスッと入ってきて、目の前の現実が一段メタに見えるようになった。それ以降は、「この世界をどう“見るか”自体が変わると、行動も感情も変わる」という視点で物事を見てる。
Q5:今、フィクションと現実ってどっちのほうが面白いですか?
正直、現実が面白くなりすぎてる。
たとえば、昔は『オデッセイ』で火星探査がフィクションの限界だと思ってた。でも今はイーロン・マスクが本当に火星移住をガチで進めてるし、ChatGPTが小説顔負けの会話を生成してる。つまり、「フィクションが想像していた未来」に、現実がどんどん追いついてる。
ただその一方で、「じゃあフィクションの役割って何?」という問いが残る。フィクションの本質的な魅力は、“現実には到達できない可能性”を描くことだった。でも現実があまりに速くなりすぎたせいで、想像力の先を描くのが難しくなっているんだよね。
Q6:ではフィクションが生き残るにはどうすればいいと思いますか?
フィクションは「技術」ではなく「人間の認知の限界」に挑むしかない。
たとえば、時間を球体的に見る種族とか、言語のない世界とか、感情を可視化する社会とか。これらはテクノロジーで解決できない“主観の再設計”なんだ。実際に劉慈欣の『三体』では、次元を“紙”のように潰す兵器とか、宇宙の法則そのものを“編集”する存在が描かれてて、脳が「理解不能だけど面白い」ってゾクゾクした。
そういう、人間の認知構造すら崩壊させるフィクション――それこそが、今後の物語の“勝ち筋”なんじゃないかな。
Q7:藤井直敬さんの動画で、フィクションが現実に負ける理由について話されてましたよね?
そう。藤井さんはこう言ってた。
「作家が“想像”してるうちに、起業家が“実装”してしまう」って。つまり、これまでは作家が未来を描いて、そのイメージを技術者が実現してたけど、今はその順番が逆転してる。とくにニューラリンクみたいに資金と政治を両方握ってるプレイヤーが出てくると、“構想→実行”のスピードが爆速になる。
もうひとつは、AIが“最適解”を提示しすぎると、人間ドラマの余白がなくなる。たとえば昔は「火星でどうやって水を作るか?」って試行錯誤が物語だったけど、今はAIがシミュレーションで全部解けちゃう。すると“感情の揺らぎ”や“失敗の余白”がない世界になってしまう。それがフィクションの感動を奪っている、という話だった。
Q8:BMI(ブレイン・マシン・インターフェース)の未来で一番ワクワクするポイントは?
「視点を乗り換える自由」が実現すること。
たとえば、犬やイルカの主観に同期して世界を体験したり、宇宙ロボットの“身体”に入り込んで月面を歩いたり。言語や肉体の制限を超えて、「意識だけで旅をする」みたいな状態が当たり前になると、人類の活動領域が一気に拡張する。
あとは、性格や感情すら“スライダー”で調整できる未来も来ると思ってて、「怒りたくないのに怒ってしまう」というストレスも、アプリで制御できるようになる可能性がある。ここに“人間らしさ”をどう残すかが、これからの倫理の核心だと思う。
Q9:TikTokやショート動画を「デジタル麻薬」だと感じるのはなぜですか?
完全に「反応の先回り」が起きているから。
たった1秒で、脳の報酬系を刺激して、ドーパミンを流し込むような作りになってる。しかも本人が“快楽を欲している”という自覚がないまま、延々とスクロールし続ける。これって、もはや『マトリックス』のプラグに近い。
将来的には、視覚すら必要なく、脳に直接“映像や快楽”を流し込める時代が来ると思ってる。その時、僕たちが「現実」と「幻覚」をどう区別するか、そして“現実を見る意味”は何かが問われることになる。
Q10:未来に向けて、自分はどんな世界を目指して生きていきたいですか?
“認識の自由度”が最大化された世界を生きたい。
感情も時間感覚も、空間の捉え方も自由自在。そのうえで、本・映画・漫画・ゲームという「物語」が、AIでは生成しきれない“感情の体験装置”として残り続けてほしい。
その世界では、僕らはただ「生きる」のではなく、「感じ方そのものを選び取る」ことができるようになると思ってる。そして、その入口になるのが、いま自分が毎日やってる“1冊・1本・1巻・3時間”の読書と創作なんだよね。
あなたも読書を始めよう
・自分が最大の資本であり、最大の投資先になる
・今が人生で一番若く、早く始めるほど複利が働く
・本は信憑性があり、読書は能動的ため成長できる
