本 要約【ブルシット・ジョブ】デヴィッド・グレーバー #1040

3社会科学
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https://youtu.be/Z3_osrlvsFQ

Q1: 『ブルシット・ジョブ』という本にはどんな問題意識が書かれていたの?


この本では、「仕事って本当に意味があるのか?」という問いが中心にあります。たとえば、誰かの役に立っているように見えて、実はやってる本人も「この仕事、なくても困らないんじゃ?」と思ってる仕事があるんです。著者のデイヴィッド・グレーバーは、そういう仕事を「ブルシット・ジョブ」って呼んで、現代社会にはそういう無意味な仕事があふれてるって主張しています。

Q2: なんでそんな無意味な仕事が生まれるの?


それは「支配者にとって都合がいいから」だと本では書かれていました。ジョージ・オーウェルの考え方を引用しながら、「人々を暇にさせると危険だから、意味のない仕事で忙しくさせておく方が安全」っていう論理なんです。資本主義でも社会主義でも、ブルシット・ジョブは存在してしまっていて、経営の仕組み自体が、週15時間労働よりも消費を優先して人々を忙しくさせる方向にあるとされていました。

Q3: じゃあ、そういう社会でどうやって自分の本当にやりたいことを見つければいいの?


それには「内発的な動機」を大事にすることが重要だと思います。子どもの頃に夢中でやっていたこと、脳が完成していない時期に止められずにやってしまったこと。そういう体験の中に、自分の原点があるんです。大人になると忘れてしまいがちだけど、その記憶を掘り起こして守っていく姿勢が、やりたいことを見つけるヒントになると思います。

Q4: でもブルシット・ジョブをやりながら、自分のやりたいことに時間を割くのって難しくない?


だからこそ「コスパよく働くこと」が大切だと思います。たとえば、営業の仕事をしていても、ノルマを達成した分の利益の多くは会社に取られたり、税金に回ったりします。だから必要最低限のことだけをしっかりやって、余った時間とエネルギーは自分の内発的な活動に使う。このバランス感覚が重要なんです。

Q5: アマチュアとして自由に活動することにはどんな強みがあるの?


プロフェッショナルって、どうしても責任や説明義務があるから、安全で無難なことしかできない場合が多いんです。でもアマチュアは、自分の資金で自由にできるから、既存の枠にとらわれずに、違った視点で発信ができます。アインシュタインも、マルクスも、最初は体制の外にいたアマチュア的な存在だったからこそ、革新的なことが言えたんじゃないかなと思います。

Q6: でも、アマチュアの自由さにはリスクもあるんじゃない?


もちろんです。一番のリスクは「継続性のなさ」です。社会的な評価やお金が目当てで始めたことって、思ったように結果が出ないと続かない。でも、行為自体が楽しくて「誰に評価されなくてもやる」という姿勢があれば、ずっと続けられる。だからこそ、自分の内側から湧いてくる動機を育てていくことが大事なんです。

Q7: どうすれば自分の内発的な動機を育てられるの?


まずは静かに「自分が何にワクワクするか」を観察することです。子どもの頃の体験を思い出したり、最近何に時間を忘れて熱中したかを振り返る。そして、社会や周りの期待ではなく、自分の気持ちに素直になる。そのプロセスが動機を育てる第一歩になると思います。

Q8: 本業と副業ってどう分けて考えるといい?


本業は生活のため、つまり「手段」として割り切って考える。一方で、副業は「目的」、つまりやりたくてやること。この棲み分けをすることで、社会の仕組みに飲まれずに自分の人生を主体的にデザインできるようになります。重要なのは、どちらにもバランスよく時間とエネルギーを配分することですね。

Q9: 支配者はなぜ無意味な仕事で人々を縛りたがるの?


理由はシンプルで、「社会構造を変えられたくないから」です。人々が自由な時間と考える余裕を持つと、今の既得権益を脅かすようなアイデアや行動が生まれる可能性がある。だからこそ、日々「コントロールできる範囲の忙しさ」で縛り、エネルギーを奪ってしまう。その方が支配者にとっては都合がいいわけです。

Q10: そんな社会の中で自分らしく生きるには、どうすればいい?


まずは現実を受け入れつつも、その中で「余白」をつくること。そしてその余白で、自分が本当にやりたいことを試していく。その姿勢が、社会に対して小さな違和感を投げかける力にもなる。アマチュアとして、評価を気にせず、自分の言葉で語り、動き続ける。そうすることで、社会の側も少しずつ変わっていくんじゃないかと思います。

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