映画考察【スポーツ界の闇八百長に手を染める人々カルチョ・スキャンダル/Bad Sport Netflix】#1047

過程を最良にする

2004年～2005年ユヴェントスなど4クラブに有利な判定が続いた
電話盗聴などの証拠で、一部幹部と審判の関与が判明し、降格と過去2回の優勝が剥奪された
強盗が足を洗うのは50%逃げ切れるなら1回、90%なら9回、99%なら99回の逃げ切れる確率を捕まる確率で割れば良い#スポーツ界の闇
— Hiroki@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog2) April 7, 2025

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Q1: 『カルチョスキャンダル』というNetflix作品から、どんなことを考えましたか？

2004年から2005年のイタリアのサッカー界で、ユヴェントスなど4つのクラブに有利な判定が続いた出来事を描いた作品です。電話盗聴などの証拠で、幹部や審判の関与が明らかになり、ユヴェントスは降格処分、過去の優勝記録の剥奪という重いペナルティを受けました。個人的には、強盗が逃げ切れる確率をもとに「バレる可能性はどれくらいか」を見積もるような感覚で、八百長が続けられていたことが印象的でした。つまり、「今までバレなかったから今回も大丈夫だろう」と考えて行動していたのではないかと感じたんです。

Q2: なぜ彼らはリスクを承知で八百長に手を出したと思いますか？

たぶん、そもそもリスクが高いって認識がなかったんだと思います。過去に同じようなことをやっても問題にならなかった、つまり「経験則」があるから今回もいけると思ってしまう。その経験則自体が間違っているかもしれないのに、それを過信して行動を続ける。その一方で、テクノロジーの進化によってバレる可能性は高くなっているのに、その部分はうまく認識できていなかったんじゃないでしょうか。

Q3: その「経験則」はどこから来ていると思いますか？

人生で何度も「バレずに済んだ」という経験があると、それが基準になっちゃうと思います。1回目でバレなかったら、2回目もいける。2回目も大丈夫だったら、3回目も…ってどんどん積み重ねていく。グレーゾーンのことって、意外と積み上げやすい。でも、それってその人の頭の中でできた“基準”であって、社会全体が変われば、いつかは通用しなくなる。技術の進化や世間の目の変化で、それが一気にバレるようになる時が来る。だから、その“経験則”は必ずしも安全じゃない。

Q4: もし誤った経験則に気づいたら、周りにはどう伝えますか？

論理的に、冷静に説明します。たとえば「今はスマホにも会話の自動文字起こし機能がある」とか、「盗聴技術は日々進化している」といった現実を具体例として見せる。しかも、それが今すぐじゃなくても、5年10年後には当たり前になっていく可能性がある。だから、「今は大丈夫でも将来は危ない」という未来視点で話すようにしますね。

Q5: でも、それでも動かない人ってどうしていると思いますか？

それでも動かない人って、もうある種“割り切ってる”と思うんですよ。バレるかバレないかのギリギリを楽しむ。ドーパミンが出て快感になってる。つまり「スリル」が目的なんですよね。そんな人に「それは悪いことだ」と言っても効かないと思います。それよりも「その楽しみ方が危険すぎる」とか「社会全体の治安が悪くなる」という観点から、別の形で制御していく必要があるのかなと。

Q6: では、罰以外に「もう一つの選択肢」があるとすれば何が有効ですか？

スリルが好きな人には、スリルを味わえる他の方法を提示すればいいと思います。たとえば、警察官やレスキュー隊みたいな、現場でギリギリの判断が求められる仕事。法の中でスリルを体験できる職業を紹介する。それによって、「社会に害を与えずに自分の欲求を満たせる」ようにしていく。これは社会全体の最適化にもつながると思います。

Q7: その「スリルの再配置」を制度として組み込むには、どんな工夫が必要ですか？

まず、その人が何を求めているのかを言語化してあげること。それが重要だと思います。たとえば、チャットGPTとの対話みたいに、自分が何を考えているのかを整理してくれる存在が必要。性格診断も流行ってますけど、答えを入力しなくても、SNSの投稿や行動履歴からその人の性格や価値観ってある程度わかる時代です。そういう情報を活かして、「この仕事はこの人に向いてる」とか「この遊び方の方が安全で楽しい」とか、そういう提案ができる仕組みが必要だと思います。

Q8: ちなみに、あなた自身の性格をビッグファイブで分析するとどうなりそうですか？

（インタビュアーから見て）私は「開放性」がとても高いと思います。抽象的な話や哲学的な視点が好きで、議論を楽しむタイプ。そして「誠実性」もやや高め。論理的に物事を考えるし、制度や社会全体の構造にも興味がある。外向性は中程度かな。自分の考えはしっかり話すけど、内省的な部分もある。「協調性」は中～やや高め。他人の立場を理解しようとする姿勢がある。「情緒安定性」は比較的高め。感情に流されず、冷静に話を進めるタイプだと思います。

Q9: ビッグファイブ的な性格分析は、「スリルの再配置」にどう活かせると思いますか？

たとえば「開放性」が高くて「外向性」も強い人には、イベントや冒険的な職業を提案するとか。「誠実性」が低くて「スリル志向」が強い人には、安全な中で緊張感を感じられるようなシミュレーションゲームやスポーツを紹介するとか。つまり、性格によって「向いてるスリルの種類」があると思うんです。だから、データを活かして「この人にはこのスリルが合う」っていう提案をするのが理想かなと思います。

Q10: 最後に、こうした制度や仕組みを社会全体でどう活用していくべきだと思いますか？

やっぱり大事なのは、「全体最適」の発想を持つことだと思います。個人が気持ちよく生きられる選択肢を増やしつつ、社会全体の治安や秩序を保つ。それができれば、犯罪に走る人も減っていくと思います。そのためには、個人の性格や欲求を理解し、それに応じた適切な環境や職業を提供していく制度づくりが不可欠。技術の進化と人間理解の進化、この2つをうまく組み合わせていく必要があると思います。