映画考察【レボリューション米国議会に挑んだ女性たち/Knock Down the House Netflix】#1035

政治家は選ばれるまでの過程が大変なため、当選後に得しても構わないと考えてしまう
既存制度で選ばれた政治家はリスクを避け、株主利益を優先する大企業を優遇し続けるアルゴリズムになっている
2018年、現状の構造を変えるために政治経験なしで #米国議会に挑んだ女性たちがいた#レボリューション
— Hiroki@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog2) April 6, 2025

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Q1: Netflix作品「レボリューション米国議会に挑んだ女性たち」をどう感じましたか？

2018年にアメリカで、政治経験のない一般女性たちが議会に挑戦する姿に強く惹かれました。政治家は当選までに多くの苦労を重ねるため、選ばれた後は「少しくらい得してもいい」という気持ちになりやすい。でもそれって、既存の制度が資本主義的な大企業と癒着する構造＝「大恐竜」が生き延びるアルゴリズムになってるってことなんです。そんな中で、一般人が挑戦することで「公平な社会」への新しい一歩が始まったように感じました。

Q2: あなたが考える「公平な社会」って、どんな社会ですか？

「公平な社会」とは、遺伝や育った環境といった「自分では選べない要素」に左右されず、誰もがある程度、衣食住やインフラが整った文明的な生活を送れることだと思っています。ジョン・ロールズの「無知のヴェール」にも似ていて、生まれる場所がどこであっても安心して暮らせる社会が理想だと思います。人が「選べない条件」で人生が決まることに、疑問を感じてるんです。

Q3: では「文明的な生活」って、どんな条件を満たせばそう言えるんでしょうか？

たとえば、日本国憲法で保障されているような最低限の生活、つまり衣食住が安定していて、電気・ガス・水道などのインフラも整っている。そういう状態を「文明的」と言えると思います。こういった基盤があってこそ、人は自分の時間やエネルギーを、創造や学びといった人間らしい活動に使うことができる。それが人類の文明を育ててきたと感じています。

Q4: それを実現するには、どんな制度が必要だと思いますか？

ベーシックインカムのような政府による直接的な保障や、地域の公共サービスの充実が必要だと思います。そうすることで、たとえ何か不運なことが起きても、最低限の生活は守られる。そして、こうした保障には「小さな政府」ではなく「大きな政府」の役割が不可欠だと思うんです。税金をしっかりと集め、格差を縮めるために再分配する。そういった視点では、日本の福祉制度は本当に優れていると感じます。

Q5: でも「大きな政府」がきちんと機能するためには、何が必要でしょうか？

政府が大きくなるほど、国民がその動きをしっかり「監視」する態度が大切だと思います。例えば、自民党の裏金問題みたいなことが起きたときに、それを他人事として放置せず、「自分ごと」として捉える姿勢です。政治家の税金の使い方が正しいかどうかをチェックし続けることで、衣食住やインフラの整備が本当に必要な人たちに届くようになる。つまり、民主主義のメンテナンスですね。

Q6: その監視意識を育てるには、どうすればいいのでしょう？

やっぱり教育とメディアの力が大きいと思います。テレビのニュースももちろん大事ですが、最近ではYouTubeの「PIVOT」「NewsPicks」「ReHacQ」みたいな経済メディアが、政治をしっかり扱っているのが頼もしいです。テレビよりも長い時間を使って、じっくり話ができるから、政治家もごまかしがきかない。そういう透明性のある場が広がれば、政治も変わっていくはずです。

Q7: その結果、社会がどう変わると理想的ですか？

透明性の高い社会になると、政治家や大企業も「説明できないことはしない」というプレッシャーがかかります。言い換えれば、「正直で誠実な人」が生き残れる社会になるんです。記録や情報がずっと残るようになった今、マキャベリ的な「結果がすべて」という考えでは通用しない。むしろルソー的な「良い人＝心の誠実さを大事にする人」の方が評価されるようになると思います。

Q8: あなたが思う「ルソー的な良い人」とは、どんな人ですか？

自分の行動を、子どもや友達に堂々と説明できる人です。自分の人生のプロセスに後ろめたさがない人。ルソーは「人は本来自然で善良な存在」と考えていましたが、今の社会ではそれが証明されるかどうかが重要になってきてる気がします。逆に、何かを隠したり、責任を逃れようとする人は、記録に残る時代ではすぐに見抜かれてしまう。だからこそ、「自分の行動に説明責任を持てるか」が鍵だと思います。

Q9: それは政治家だけでなく、一般の人にも求められる姿勢ですか？

もちろんです。今はSNSで誰でも発信できるし、言動が記録される時代です。だから、誰もがある種の「公人」になってきてると思います。自分の言動に責任を持って、必要なら説明する。それができる人が信頼されて、影響力を持つようになる。そしてその信頼が、社会の透明性や健全さにもつながるんだと思います。

Q10: 最後に、今後の社会に必要な「力」って何だと思いますか？

情報を読み解く力、そしてそれを発信する力ですね。世の中には多くのフェイクニュースや陰謀論も流れていますが、それに流されず、何が正しくて、何が間違っているかを見極める力が必要です。そして、自分の考えを分かりやすく伝えることで、仲間や共感者を増やすことができる。そうやって一人ひとりが社会の一員として「良い影響」を与えられる存在になることが、これからの時代の力なんじゃないかと思います。