ドラマ考察【サバイブ・ザ・ワイルドシーズン1/Outlast Netflix】#36

人生もゲームである

終わる時期やゴール方法が分からないなら、長期サバイバルの多様性or短期決戦の少数精鋭の選択がいる
閉鎖集団の場合、評判が生命線なため、終わりが分かるまで誠実さを出す
機会費用も含め、取らなかった選択のメリットデメリットも評価し、修正を続ける#サバイブ・ザ・ワイルド
— Hiroki@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog2) April 6, 2025

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Q1: Netflix『サバイブ・ザ・ワイルド』を見て、どんなことを感じましたか？

この作品を見て、「人生もゲームのようなものだな」と感じました。ゴールも終わりの時期もわからない中で、自分がどう振る舞うかが試される。だからこそ、長期的なサバイバルにおいては、多様性を受け入れるか、それとも少数精鋭で短期決戦に臨むか、選択が問われます。また、閉鎖された集団の中では「評判」が命。いつ終わるかわからないからこそ、誠実に行動する必要がある。取らなかった選択も含めて、常に評価し、修正し続ける姿勢が求められていると思いました。

Q2: 「誠実に行動する」とは、具体的にどんなことだと考えていますか？

「終わる時期がわからない」という不確実性があるからこそ、人は“誠実さ”を持てるんじゃないかと思いました。たとえば、家族や親友に対して自分の行動を説明できるか、それが合理的な説明になっているか——そういったことを自分の中で指標にしています。まさにルソー的な「よい人であろうとする態度」ですね。

Q3: 「誠実さ」を判断する“合理性”って、誰の基準だと思いますか？

Netflixの作品を通じて感じたのは、「物語を見た視聴者」がその行動が合理的だったかどうかを、後から判断するものだということ。つまり、“あとづけ”の結果論でも構わないと思います。振り返って正しいと思えるような選択をしていたかどうか。それが“誠実さ”の形の一つなのかもしれません。

Q4: その結果論とプロセスを両立させるには、どうすればいいと思いますか？

この両立が大事だと思っています。マキャベリ的な「結果で評価される合理性」と、ルソー的な「プロセスを大切にする誠実さ」を両立すること。初期段階では情報が少ないから、善意をもってプロセスを大切にする。そこから徐々に情報や人の性格がわかってきたら、結果を意識した判断にシフトしていく。そのバランスを見極めながら、最終的には“自分の取り分”を最大化していく。まさに人生というゲームの攻略法だと思っています。

Q5: では、あえて“自分の取り分を減らす選択”に意味はあると思いますか？

あります。人生がどこで終わるかわからないからこそ、短期的な損をしてでも信頼を築くことが大事。Netflixの作品でも語られていたように、サバイバルゲームが終わっても、人生は続く。だから、搾取せずに「取り分を共有する姿勢」を見せることで、長期的な人間関係や人脈につながることもある。そういう意味では、あえて損をする選択も、実は長い目で見れば得だと感じます。

Q6: 信頼を選べる人と、そうでない人の違いはどこにあると思いますか？

子どもの頃や思春期に「良いことをして報われた経験」があるかどうか、だと思います。その経験がある人は、「誠実さ＝報われる」という感覚が身についているから、それを自然に選びやすい。一方で、その経験がないと、「どうせ損する」と思ってしまって、信頼を選べなくなる。だから、環境って本当に大事なんだと思います。

Q7: そのように信頼を選ぶために、どういう環境が必要だと思いますか？

「信頼に見合ったメリットが返ってくる環境」が必要だと思います。つまり、自分が善意で行動したときに、それがちゃんと報われる空気や文化があること。これは人間関係だけじゃなくて、職場や社会全体の仕組みにも言えることだと思います。

Q8: でも“メリット”って、必ずしもお金や物じゃないですよね？

そうです。ここがすごく難しいところで、短期的には分かりやすい「お金」や「成果」だけをメリットと感じてしまいがち。でも本当のメリットは、数値化できないところにあると思います。例えば、信頼、尊敬、安心感、つながりなど。人はどうしても測れるものばかりを重視しがちですが、測れないものにこそ価値がある。逆に、測れるものは誰でも真似できてしまう。AIも同じで、定量的なことは得意だけど、感覚的な部分は再現しづらい。だからこそ、感覚的な価値のほうがこれからの時代において重要になってくると思います。

Q9: その“感覚的な価値”を他人と共有するにはどうすればいいと思いますか？

言葉にしにくいものをどう伝えるかが課題ですよね。でも、人と深く対話したり、一緒に何かを経験したりすることでしか、感覚的な価値って共有できないと思うんです。だから、無理に数値化せず、「わかる人にはわかる」みたいな共有の仕方が、実は一番強い。特に芸術なんかはその典型で、言葉にできないけど心が動く。それを感じ合える人とのつながりこそ、本当の財産になるんじゃないでしょうか。

Q10: 最後に、「人生＝ゲーム」という考えをどう活かしていきたいと思いますか？

人生は終わりが見えないゲーム。だからこそ、「どう勝つか」ではなく「どうプレイするか」が大事だと思います。プロセスを大事にしながらも、ちゃんと結果も見て、自分の行動を評価・修正し続ける。そして、信頼をベースにした人間関係を築きながら、自分だけじゃなく、周りの人とも一緒に価値をつくっていく。そんなふうに、自分なりの“ゲームのルール”を持って生きていきたいです。