映画考察【食品産業に潜む腐敗はちみつは甘くない/Rotten Lawyers, Gun & Honey Netflix】#1015

#食品産業に潜む腐敗
20世紀後半、農業の大規模化で殺虫剤使用が増え、ミツバチが7割に減った
21世紀に健康ブームで需要が増し🇺🇸生産量の2倍を輸入に頼っている
🇨🇳は検出されない米由来の水飴を混ぜた偽蜂蜜を正規品として輸出し🇨🇳産5割にシュガーシロップなどが含まれている#はちみつは甘くない
— Hiroki@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog2) April 5, 2025

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Q1: Netflixの映画『食品産業に潜む腐敗～蜂蜜は甘くない～』から、どんな問題意識を持ちましたか？

この映画を通して、僕が一番印象に残ったのは「ミツバチの減少」が引き起こす食品産業全体への影響です。20世紀後半、農業の大規模化とともに殺虫剤の使用が増えて、ミツバチの数が7割も減少したそうです。21世紀に入ると健康ブームで蜂蜜の需要が爆発的に伸び、アメリカでは生産量の2倍を輸入に頼るようになりました。中国では、米由来の水飴を混ぜた偽の蜂蜜を正規品として輸出しているという問題も出てきて、半分以上の蜂蜜がシュガーシロップだとも言われているんです。単に蜂蜜の問題ではなく、植物の受粉を支えるミツバチの減少が、生態系や農業全体を揺るがすリスクになっていることを強く感じました。

Q2: なぜミツバチの減少がそこまで重要な問題だと思いますか？

ミツバチは植物の受粉を助けてくれる生き物で、いわば生態系の「キーストーン（要石）」のような存在です。蜂蜜が取れなくなるだけじゃなくて、植物の繁殖がうまくいかず、生態系のバランスが崩れてしまう。こういう崩れ方って人間の理解を超えた複雑さがあると思うし、ミツバチがいなくなることで連鎖的に他の生物や産業にも大きな影響が出る。人間が「目に見えやすい価値」にしか反応しないと、こういった本当に重要なものを見落としてしまうと思いました。

Q3: なぜ人間は、ミツバチのような“目立たない存在”の大切さを見落としやすいのでしょうか？

人間って「物語」でしか物事を理解できないっていう限界があるんだと思います。因果関係が見えにくいと、それがどれだけ大事でも認識できない。しかも脳の構造的に、爬虫類脳や哺乳類脳のような本能や感情でまず動いて、あとから理性で正当化する仕組みになっているから、目の前にある事実に対してちゃんと科学的な視点を持っていないと、感情で判断しちゃう。だからこそ、科学的なデータや論理に基づいた態度がすごく大切なんだと思います。

Q4: 科学的なデータと、人間の感情や物語的な理解とのバランスについてどう考えますか？

マイナス面を修正するには、科学的な視点やデータを重視するのが基本だと思います。でも一方で、人間が幸せになるには、感情や物語の力も必要。だから、科学やお金はネガティブな部分の改善に使って、ポジティブな部分では物語で人とつながったり、自分らしさを育てていく。両方のバランスをうまく取ることが、現代ではとても大事なんじゃないかと思います。

Q5: では、物語の力でポジティブな側面を広げるには、どんな語り方が効果的ですか？

物語で何かを広げるには、「ストーリーテリング」の力がめちゃくちゃ大事です。歴史を振り返ってみても、成功してる科学者や哲学者って、単に頭がいいだけじゃなくて、自分の考えをうまく語れる人なんですよね。メラビアンの法則で言われてるように、言語情報って全体のたった7％で、55％は視覚、38％は聴覚なんです。だから、言葉だけじゃなくて、映像や音、空気感みたいなものまで含めて、伝え方を工夫することが必要なんだと思います。

Q6: 現代の情報環境でストーリーテリングを成功させるには、どんな工夫が求められると思いますか？

今ってショート動画が流行ってるように、短い時間でドーパミンが出るような構造が好まれてる。だからこそ、ただいい内容を作るだけじゃなくて、見てもらえる工夫が求められる時代です。本当は研究やサービス開発にリソースを使いたいけど、マーケティングや広告にも力を入れないと、いいものが伝わらない。だから、自分の内面を深めつつ、それを大衆に届く形でデザインする、という両輪が必要になってきてると感じます。

Q7: そのような発信をする際、“短く伝える技術”と“深く掘り下げる技術”はどう使い分けたらいいですか？

これはマーケティングで言うところの「広く浅く」と「狭く深く」を分けて考えるのが近いと思います。例えばYouTubeなら、切り抜き動画でまず広く興味を引いて、そこから本チャンネルに誘導して深い話に引き込む。サブスク型のビジネスでも、無料の部分で広く届けつつ、有料プランでディープなファンとつながる。この二段構えの構造が、本質的な価値を社会に広げるための現代的なやり方だと思います。

Q8: その“深い部分”に人を引き込むには、最初にどんな言葉が効果的ですか？

やっぱり「最初に結論を言う」っていうのがめっちゃ大事だと思います。Netflixの映画なんかもそうで、10秒見ただけで「もっと見たい」と思わせる構造がある。どこから見てもおもしろい、っていうコンテンツ設計が必要なんですよね。長尺でも、短くても、冒頭で視聴者を“釘付け”にする工夫が求められてると思います。

Q9: その最初の一言に“引き”を持たせるために、どんな視点や工夫が必要ですか？

やっぱり「相手の感情を動かす視点」が一番大事だと思います。単に面白いことを言うだけじゃなくて、「自分にも関係あるかも」と思わせたり、「ちょっとそれヤバくない？」っていう不安を引き出したり。そうすることで、自然と続きを見たくなる。情報をどう届けるかだけじゃなくて、どう“感じさせるか”までをデザインしていくことが、今の時代には求められていると感じます。

Q10: 最後に、この一連の議論から、自分にとって一番大事だと思った気づきは何ですか？

人間って、目に見えるものや物語じゃないと理解しにくい生き物だからこそ、「科学と物語のハイブリッド」が必要なんだと思いました。真理やデータをベースにしながら、それを人の心に届く形で語っていく。そこには戦略も必要だし、美意識も必要。自分の内面を深めることと、それを伝える技術を鍛えること。この両方を意識して、社会や人に役立つ形にしていく。それが、これからの時代を生きる上で大切な態度なんじゃないかなと思っています。