ドラマ考察【ダークシーズン3/Dark Netflix】#30

人は意思で動けるが、意思を選ぶことはできない

何かを取り戻すには手放す必要があり、新世界を創るには現代の終末がいる
自分も無限の全体の一部に過ぎないが
私とその他で考えてしまうため、ループ構造から抜け出せない
目的を果たそうとする頑固さが切り替えの早い動物と人間の違いである#ダーク
— Hiroki@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog2) April 3, 2025

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Q1: Netflixドラマ『ダーク』を観て、どんなことが印象に残りましたか？

人は意思で動けるけれど、その意思自体を選ぶことはできない。何かを取り戻すには何かを手放す必要があり、新世界を創るには現代の「終末」が必要。私は自分も無限の全体の一部に過ぎないと思うけれど、どうしても「私」と「その他」で考えてしまうから、ループの構造から抜け出せなくなる。この物語を通して、人間の自由や選択の限界についてすごく考えさせられた。

Q2: 「意思を選べない」とは、どんなことを意味していると思いますか？

人間には爬虫類的な本能、哺乳類的な感情、そして人間的な理性という3つの要素があると思っています。そして私たちは理性で物事を選んでいるつもりだけど、実は理性ができるのは「行動をやめる」キャンセル機能だけ。本当に行動のスイッチを入れるのは、本能か感情なのかもしれない。だから、意思で動けるけど、その意思自体は選べないという感覚がある。

Q3: 自由意志は本当に存在すると考えていますか？

これは定義次第だと思います。行動のきっかけ自体は本能や感情に依存しているから、そういう意味では「自由意志はない」とも言える。でも「その行動をしない」と選べるのは理性の役割。たとえば、YouTubeのおすすめ動画を見ないように設定を変えるなど、情報の入口を自分でコントロールすることはできる。それによって、少しずつ自分の思考や行動を変えていくことができるのだと思う。

Q4: 理性による「見ない選択」で、人は自分自身を変えられると思いますか？

はい、十分変えられると思っています。鍵になるのは「情報の入口をどう設計するか」。望まない情報を遠ざけ、望む活動をしやすくする環境を整えていくことが大切です。たとえば、不要なアプリを削除したり、あえて不便な方法でしかアクセスできないようにすることで、誘惑に理性を消耗しない工夫ができる。こういうルーティーンを作ることで、理性に頼らず自然に自分の望む人生に近づいていける。

Q5: そうしたルーティーンを積み重ねると、理性はどう変わっていくと思いますか？

ルーティーンを積み重ねることで、日々の判断に使う意志力を節約できる。すると、より創造的だったり、未来の自分のために必要なことに意志力を使えるようになる。最終的には「自分が目指す方向に自然と進んでいく」無意識モードをつくれるのが理想です。そして、理性もそれによって“鍛えられる”というより“賢く使われる”ようになるんだと思います。

Q6: では、“無意識に近づく望む人生”とは、どんな状態だと思いますか？

自分が「こうありたい」「これをやりたい」と願う目的に、自然と行動がつながっていく状態だと思います。そのために、まず最上位に人生の目的があって、それを達成するために目標があり、その目標を支える習慣やルールを積み重ねていく。そしてその順番を守ることで、ズレのない生き方ができる。ズレるとメンタルも崩れるから、定期的に“仮置きの目的”を検証することも重要です。

Q7: その“仮置きした目的”が間違っていたと気づいた時、どうすれば修正できますか？

まずは「なぜ目的が変わったのか？」という問いを深く掘ることが大事だと思います。反事実的に、つまり「もしあの時ああしていなかったら？」と考えてみることで、感情や運、タイミングなど複数の要因が見えてくる。その上で、自分の価値観や信念に沿った目的に調整していく。外部の基準じゃなく、あくまで自分にとって意味のある方向に舵を切ることが大切だと思います。

Q8: 目的の解像度を高めるには、どんな習慣が効果的ですか？

私は「言語化」が一番大事だと思っています。言語化することで、頭の中のモヤモヤを外に出せるし、過去の自分と今の自分を比べることもできる。自分で書いた言葉は自分に一番響くから、それを読み返すだけでも新しい気づきがある。これを繰り返すことで、徐々に自分の思考の傾向や変化のパターンも見えてくるし、そこにAIを活用すればさらに高精度で自己理解が進むと思います。

Q9: 自分の考えを言語化するとき、どんなフォーマットやタイミングが良いですか？

基本は自分が続けやすい形式でいいと思います。私の場合は日記やメモが多いですが、文章にすることで後から振り返ることができるのが大きい。タイミングとしては、「感情が動いた時」や「新しい発見があった時」にすぐ書くのがベスト。ルールを決めすぎず、自分が自然に書きたくなる流れを作る方が続きます。あと、1年後の自分が読むことを意識して書くと、未来の自分にとっての“データ”にもなる。

Q10: 最終的に、こうした習慣や思考は人生にどんな影響を与えると思いますか？

自分の行動と目的のズレに早く気づけるようになるし、そのズレを修正できる力がついてくる。情報の選び方、人間関係の選び方、使うテクノロジーも変わってくる。そして何より、自分の人生を「選んでいる」という実感が持てるようになる。意志が選べない中でも、「どう生きるか」は設計できる。その感覚があるだけで、人生はかなり自由になるのではないかと思います。