ドラマ考察【アドレセンス/Adolescence Netflix】#21

#アドレセンス
13歳の少年が同級生の女子生徒を殺害した容疑で逮捕される
大人たちにはInstagramでやり取りする友達関係に見えたが
青い薬と赤いハートの隠語で一生童貞と揶揄する内容だった
ネット社会で80%の女性が20%の男性に魅力を感じる傾向が加速し、思春期にも資本主義の恋愛格差が現れている
— Hiroki@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog2) April 2, 2025

AIと思考実験してみた
あなたもドラマから学び始めよう

AIと思考実験してみた

- YouTube

YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

Q1: Netflix作品『アンドレセンス』を観て、何が印象に残りましたか？

13歳の少年が同級生の女子生徒を殺害した容疑で逮捕されるという衝撃の事件を描いた作品でした。一見SNS上では仲の良い友達のように見えていたのに、実際には青い薬と赤いハートの絵文字で「一生童貞」と揶揄するような過激なやり取りがされていたんです。こういう形でネットの世界が恋愛や人間関係を歪めてしまっていて、特に思春期の子どもたちが影響を受けているのがすごくリアルに描かれていました。まるで資本主義のように、モテる少数の男子に人気が集中してしまう構造が、SNSによって思春期の恋愛にまで広がっていることが怖いと感じました。

Q2: 資本主義の恋愛格差って、どんな仕組みで広がっていると思いますか？

人が生まれた時から持っている遺伝的な要素や育った環境、社会的な影響が、思春期における恋愛のあり方に強く影響していると思います。SNSが普及する以前、自分が中学生だったころはLINEもなく、まだリアルな人間関係が中心でした。だからこそ、いろんな人と接しながら自分なりの人間関係を築けていた。でも今は、SNSが発展したことで出会い系アプリも含めた“見た目重視”の関係が進みやすく、20％の限られた男子に人気が集中してしまう。これは資本主義的な格差構造と似ていて、ますます広がっていると感じます。

Q3: SNSの「比較の世界」は、どうやって思春期の自己評価に影響していると思いますか？

SNSの中では、いいねの数やフォロワー数で人気が可視化されるので、どうしても“勝ち組”と“負け組”の差が見えやすくなってしまう。思春期は特に、自分の評価が安定しない時期だからこそ、「自分はモテない」「価値がない」と思い込みやすくなる。結果として、自己肯定感が低下しやすくなって、不登校やうつのようなメンタルの問題にもつながっているんじゃないかと感じます。

Q4: では、適切な自己評価を育てるには何が大事だと思いますか？

自分が評価される「クローズドな環境」が大事だと思います。SNSのようなオープンな場所ではなく、身近な人とのリアルなやり取りの中で認められる経験が必要です。たとえば、部活や学校行事などの中で仲間とぶつかりながら協力しあう、そういう場こそが自分の存在を実感できる場所になります。SNSの「誰とでもつながれる」が逆に孤独を生む今だからこそ、リアルな繋がりの価値が見直されるべきだと思います。

Q5: SNSよりもリアルな体験の方が、人間関係において大事だと感じるのはなぜですか？

ズームやチャットでは伝わらないことってありますよね。相手が何を考えてるか、本当の意味でわかるのって、やっぱり直接顔を見て話すときです。ビジネスの場面でも、本当に信頼できるパートナーを見つけるためにはリアルな場での人間関係がカギになります。学校や家庭で、そういうリアルな関係を築く場をしっかり経験しておくことが、社会に出てからのスキルにもつながると思います。

Q6: 不便さが育てる力って、どんなものだと思いますか？

不便な中でこそ、人は自分の工夫や独創性を発揮すると思います。便利さばかり追い求めると、みんな同じような行動になってしまって、自分で考えなくなる。だけど、不便さの中で「どうやってうまくやろうか」って考えることで、自分らしさや問題解決力が育っていくんだと思います。これは一時的には非合理に見えるけど、長期的に見れば大きな財産になると信じています。

Q7: 自分の価値観を育むには、どんな経験が必要ですか？

子どもの頃に感じた「これ、好きだ！」っていう内発的な動機がカギになると思います。大人や社会からの評価じゃなく、自分が好きだから夢中になる。そういうオタク的な没頭体験をしておくと、大人になっても他人に流されずに、自分の価値観をもとに生きることができるようになります。模倣や比較ではなく、自分の根っこから湧いてくる気持ちを大事にすることが、資本主義の枠から抜け出す第一歩なんじゃないでしょうか。

Q8: 子どもの“好き”を守るために、大人はどう関わればいいですか？

とにかく「口出ししすぎない」ことだと思います。子どもが何かに夢中になってるとき、それをすぐ「何の役に立つの？」って評価してしまう大人が多い。でも、そうされると子どもは外の評価を気にしてしまって、本当の好きから離れてしまう。もし自分が親になるなら、中学生以降は寮制の学校みたいな環境で、親はできるだけ距離を置いて、子どもが自分の世界を自由に育てられるようにしたいと思います。

Q9: 「夢を聞くこと」が子どもにとって縛りになるというのはどういう意味ですか？

大人が子どもに「夢は何？」って聞いてしまうと、子どもは無意識に“大人が納得する夢”を答えてしまうんです。医者や先生になりたいっていうのも、結局は大人の価値観の中で見えてる選択肢にすぎなかったりします。でも、それを答えてしまったがために、子ども自身も「これを目指さなきゃ」って思い込んでしまう。それが本当はやりたくないことだったら、すごく不自由だと思うんです。

Q10: 子どもに自由を与える「愛」とは、どんな覚悟が必要だと思いますか？

関わらないことは放任じゃなくて、信頼だと思います。子どもがつまずいたり失敗したりしても、それを信じて見守る覚悟。親としての不安や期待を抑えて、子どもが自分の価値観を育てていけるように環境だけ整えてあげる。自分の夢や価値観を押し付けずに、その子がその子の人生を歩けるようにする。そういう“引いた愛”の形が、これからの子育てには必要なのかもしれません。