本 要約【デジタルの皇帝たち】ヴィリ・レードンヴィルタ #1025

3社会科学
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概要

“画面越しで虚空に向かって初めてメッセージを送り、短い小休止のあとに、見ず知らずの人から返事を受けたときは、わくわくした。黒いガラスにただ単色の文字が見えただけだったが…”テクノロジーと自由を誰よりも愛したサイバーリバタリアンのジョン・バーロウ、人々の信頼を裏切る中央当局を排除するため仮想通貨Bitcoinを世に放ったサトシ・ナカモト、完全な市場のはずが「ソ連2.0」へ傾くUberの創設者トラビス・カラニックとギャレット・キャンプ、宇宙にまで手をのばすAmazonの皇帝ジェフ・ベゾス…。これらデジタルプラットフォーム君主たちの野望や、栄光と蹉跌の経済学的メカニズム、そして彼らに抗った人々を、生い立ち・思想・行動の面から、ストーリーとデータで描く。デジタルテクノロジーを駆使する彼らが直面する、中世ヨーロッパやソ連の人々と共通の課題とは?自由のためのプロジェクトが不自由をもたらすのはなぜか、君主への反乱の成否は何が決めるのか、デジタル帝国が強大な力を握ることの問題は何か…。サイバーリバタリアンの理想が生んだ「雲の上の帝国」と、地上の国家の比較から、私たちがコントロールを取り戻す道筋を引きだす希望の書。プラットフォームも、国家も、重要なのは「制度」だ!

著者

ヴィリレードンヴィルタ
経済社会学者。オックスフォード大学教授。ソフトウェア開発者を経てトゥルク大学で博士号を取得。早稲田大学、東京大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、一橋大学などで調査・研究・教育に従事し、現職。デジタル経済を中心に研究し、デジタル労働市場の分析でとくに高い評価を受けるほか、欧州委員会の専門家グループでも活動した。2024年よりアールト大学教授も兼任

3000年の歴史が30年で変わった

立法は自動化できない

AIと思考実験してみた

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Q1: 『デジタルの皇帝たち』という本について、どんな印象を受けましたか?


この本では「3000年の歴史が30年で変わった」という視点が印象的でした。昔から続いていた「見張りを誰が見張るか?」という問題が、デジタルプラットフォームの登場で一気に変わってしまったように感じます。今では、CEOたちが責任を負わずに力を持ち、私たちの生活ルールを勝手に決めてしまっているんですよね。例えば、タイムラインの並び順ひとつでも、アルゴリズムによって私たちの認知が操作されてると考えると、ちょっと怖くなります。

Q2: 見張りを見張るべきは誰か、という問題に現代の仕組みはどう関わっていると思いますか?


今のプラットフォーム企業では、ある意味で株主が「見張り役」になっているのかもしれません。でも実際には、その力はどんどん弱まってる気がします。CEOが情報の出し入れをコントロールしていて、外部からアルゴリズムがどう動いているかなんてほとんど分かりません。見張り役がいるようで、実は誰も本気で中身を監視できていないというのが現状じゃないでしょうか。

Q3: その状況を変えるには、どんな仕組みが必要だと考えますか?


中央集権的なプラットフォームじゃなくて、インターネットの原点である「分散型」の仕組みが必要だと思います。そうすれば、一部の企業や人物が勝手にルールを決めて操作することを防げる。例えばブロックチェーンみたいな技術を使えば、透明性があって誰でも検証できる状態に近づけるんじゃないかなって思います。

Q4: そうした分散型の未来に向けて、私たち個人に求められる力ってなんでしょう?


自分の「注意」や「時間」といった限られたリソースを、まるで選挙の一票みたいに使う意識が必要だと思います。今は、どうやってユーザーの注意を奪うかっていう「注意経済」の真っただ中。だからこそ、自分で考えてどのプラットフォームを使うか選べる力を持たないと、気づかないうちに思考まで操作されちゃう。ドーパミンだけで満たされた仮想空間にハマってしまう前に、「自分の頭で考える」ことが重要だと思います。

Q5: 「自分で考える力」を育てるには、どんな教育や環境が大切ですか?


広く全方位の教養を持つことがすごく大事だと思います。この本の中でも「立法は自動化できない」って話があって、それが印象に残りました。行政はある程度自動化できても、ルールを作る立法は最終的に人間の判断が必要。ビットコインやブロックチェーンも、設計した人の集合的な選択によってルールが決まる以上、完全な中立は存在しないんですよね。だからこそ、深い教養と判断力を持った人が必要だと感じます。

Q6: では、ルールを作る側に立つ人には、どんな視点や責任感が求められると思いますか?


個人の利益だけじゃなくて、人類全体の未来を見据えた視点が必要です。最大多数の最大幸福、しかも「最長期間」にそれを実現できるかどうかが大切。人間の主語を「私」だけじゃなく、「私たち」にしていく意識。それが未来の制度をつくる上で必要な視点だと思います。そして、部分最適じゃなくて全体最適を考えること。これが自分の死後まで続く仕組みをつくる鍵になると思います。

Q7: 長く続く制度や仕組みをつくるうえで、歴史から学べることはありますか?


歴史で言えば、徳川家康のような「後世に続く仕組み」を考えた姿勢が学ぶべきものだと思います。逆に、豊臣秀吉のように自分のエゴを追い求めて拡大しすぎた結果、制度が持たなくなった例もある。人間関係や信頼、組織構造をうまく作って、個人の力だけに頼らない仕組みを作ることが、制度を持続させるカギだと思います。

Q8: その「後世に残る制度」をつくるために、今の時代ならではのチャンスって何でしょう?


今なら「宇宙」だと思います。インターネットのインフラや主要プラットフォームはもうアメリカの企業がほぼ押さえてしまってる。でも、宇宙ビジネスはまだまだ初期段階。そこなら制度設計の段階から人類全体にとっての最適解を考えることができるかもしれない。だから、自分もこの分野に関わっていきたいと考えています。

Q9: 宇宙ビジネスを通じて人類の幸福を実現するには、最初にどんな価値観やルールが必要ですか?


「誰のものでもない空間」という前提を持つことが大事だと思います。地球上のような領土争いや利益独占を持ち込まずに、人類全体のために使うというルールや価値観を、最初に共有しておかないといけない。そこに、分散型で透明性のある仕組みを持ち込めれば、新しい時代の「憲法」みたいな役割を宇宙空間にもたせられるかもしれません。

Q10: 最終的に、あなたが考える「人類の未来をつくる力」とは何でしょうか?


結局は、「自分の死後の世界まで考えられるか」だと思います。一人の利益じゃなく、複数世代にわたる人々の幸せを考えて、制度や技術をつくっていけるかどうか。そのためには、個人の直感や目先の利益に流されずに、歴史や教養をもとに長期視点で判断できる力が必要です。そして、その力を支えるのはやっぱり「教養」と「構造への想像力」だと思います。未来を変えるには、今この瞬間から考え始めないといけないと思います。

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