本 要約【アバターと共生する未来社会】石黒浩 #1019

9文学
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概要

ゲームやメタバースの世界だけではなく、リアルな世界でアバターが使える時代が始まった!ひとりの人間が同時に異なる場所で仕事をしたり、海外で違うキャラクターとして活躍したり…、人生を2倍、3倍に楽しめる未来も夢ではない!2025年の「大阪・関西万博」ではアバターによる「いのちを拡げる」パビリオンが公開される!

著者

石黒浩
1963年、滋賀県生まれ。ロボット工学者。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻(栄誉教授)、ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事。人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者。2011年、大阪文化賞受賞。2015年、文部科学大臣表彰受賞およびシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞。2020年、立石賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ロボット社会はアバターで実現する

アバターと共生する

アバターと共生する

AIと思考実験してみた

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Q1: 『アバターと共生する未来社会』は、どんな本だと感じましたか?

この本では、ロボット社会が「アバター」という存在で実現される未来が描かれていて、すごくワクワクしました。コロナ禍でリモートワークが当たり前になったことで、2010年には越えられなかった“キャズム”が2020年にやっと越えられたという話も印象的です。つまり、社会が新しい技術を受け入れる土壌がようやく整ったってことなんですよね。アバターは遠隔操作型のロボットとして、自分の「分身」となって活躍するようになる。それを通して、どこにいても働けたり、存在を感じられたりする未来が近づいているんだと感じました。

Q2: 人間らしさをアバターで表現するには、何が必要だと思いますか?

本の中では「2つ以上の感覚」が必要って書いてあって、すごく納得しました。例えば、音声と触覚、においと触覚、というように組み合わせることで、よりリアルに人間っぽく感じられるんですよね。これはメラビアンの法則とも関係していて、人間は視覚から55%、聴覚から38%、言語から7%の情報を得ていると言われています。だから一つの感覚だけじゃ脳が“これは現実だ”と錯覚しにくい。だから、複数の感覚を使うことで、自分のアバターに“自分らしさ”を感じられるんじゃないかと考えました。

Q3: じゃあ、アバターを「自分」と認識させるには、他にどんな条件が必要ですか?

一番の課題は「時間のズレ」だと思います。少しのラグがあるだけで、自分が操作してるっていう感覚がなくなる。ゲームでもそうですけど、ラグがあるとキャラが自分じゃなくて、他人みたいに感じるんですよね。だから、自分の感覚とアバターの動きがピッタリ一致しないと、本当に「自分の分身」とは思えない。その誤差をなくす技術がどこまで進められるかが、今後のカギになると思いました。

Q4: 時間のズレがなくなったら、人間の意識はどう変わっていくと思いますか?

リアルタイムでアバターを動かせるようになったら、仮想空間と現実の違いがわからなくなると思います。つまり、仮想の世界に入り浸る人が増えて、そこが「現実」になっていくような感覚。マトリックスのように、青い薬を飲んで仮想の中で幸せに生きるか、赤い薬を飲んで現実を知るかを選ぶ――そんな選択が本当に迫られる時代が来る気がします。

Q5: そうなったとき、人間にとっての「現実」ってなんだと思いますか?

現実って、自分がどんな世界に住みたいかを選び取ることになるのかなって思います。アバターを使えば、見た目も性格も自由に変えられる。たとえば病院では清潔で誠実な見た目、遊園地では明るくて元気な見た目、というように場所ごとに切り替えることもできるようになる。そうすると、「本当の自分」ってなんなんだろうって考えさせられますよね。

Q6: 自由に自分を変えられる世界で、「本当の自分」ってどこにあると思いますか?

正直、「本当の自分」なんてないんじゃないかと思います。人間って、ただの情報処理装置で、宇宙の構造のほんの一部しか認識できてない。その中で、感情とか意識とかも、脳の認識機能が生み出した幻想なのかもしれない。だからこそ、人は理不尽な世界に意味を持たせるために、「本当の自分」があるって信じようとするのかな、って思うんです。

Q7: じゃあ、人間はなぜ「意味」をそんなに求めるんだと思いますか?

意味を持てないと、「この世界に生きていてもいい」って感じられないからじゃないですかね。もし意味がなかったら、「今すぐ死んだ方がコスパがいい」っていう極端な結論にもなり得る。だから、自分の行動や感情に意味を見つけることで、ようやく生きる価値を感じられるようになる。感情に対して理性で後付けして、自分の選択を正当化してるのかもしれません。

Q8: その「後付けの理性」には、他にどんな役割があると思いますか?

理性って、感情や本能をコントロールする“補助輪”みたいなものかもしれないです。たとえば恋愛ではアドレナリン、性欲ではテストステロン、結婚ではオキシトシンみたいに、感情はホルモンで動かされてる。でもそこに「これは恋愛だ」とか「これは信頼だ」とかって意味を与えて整えるのが理性の役割。それで、自分の行動や感情をうまく納得させてるんじゃないかな。

Q9: そんな理性には「自由意志」ってあると思いますか?

私は、自由意志は「キャンセルする力」だと思ってます。たとえばYouTubeでおすすめ動画が出ても、それを見ないって選ぶ自由はあるし、Twitterでも特定の投稿を非表示にできる。その「選ぶ・選ばない」って判断が自由意志の本質じゃないかと。もちろん、レコメンドが出てくる背景には、自分の過去の行動や本能がある。でも、それを受け入れるか否かを決められる余地は残されてると思います。

Q10: 最後に、「理性で未来を変える力」は、どこまで有効だと思いますか?

たしかに人間の行動は本能や感情に左右されがちだけど、その上にある理性で「自分の未来を選ぶ」ことはできると思います。たとえば、自分が何を見るか、何を学ぶかを選ぶことで、アルゴリズムや社会から与えられる情報の流れすら変えられる。それができるからこそ、人間はただの機械とは違って、進化できる存在なんだと信じたい。理性は未来の「方向」を選ぶためのハンドルみたいなものだと思ってます。

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