映画 考察【EURO2020 ファイナル 動乱のウェンブリー/The Final Attack on Wembley Netflix】#734

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Q1: Netflixのドキュメンタリー『ユーロ2020 ファイナル 狂乱のウェンブリー』を見て、どのように感じましたか?


ユーロ2020の決勝戦は、サッカーの試合を超えて、社会全体のフラストレーションや集団心理の暴走が絡み合った事件でした。ロックダウンの影響や55年ぶりの優勝への期待が爆発し、飲酒や薬物使用が広がり、チケットなしの6,000人が侵入。イタリア人サポーターへの襲撃や、PKを外した選手への人種差別まで発生しました。この混乱をただの事件として見るのではなく、どんな社会的背景が影響していたのかを考える必要があると思いました。

Q2: こうした暴動が起こった背景に、どんな共通点があると思いますか?


ここで重要なのは「共通点」に目を向けることです。サポーターたちは、サッカーが好きという一点で繋がっていたはずなのに、イタリアのファンを敵視し、チケットの有無で同じイングランド人同士が対立しました。PKを外した選手への攻撃も、本来なら「同じ代表チームの一員」として支えるべき存在です。しかし、相違点を優先してしまうことで「私たち vs 彼ら」という対立構造が加速してしまう。共通点にフォーカスできれば、こうした争いは防げたのではないかと考えました。

Q3: なぜ人間は共通点よりも相違点に注目してしまうのでしょうか?


人間の進化の歴史を考えると、石器時代から小集団で生きてきたことが影響していると思います。限られた資源をめぐって生存競争があったため、「自分たちの集団」と「それ以外」を区別し、優位に立つことが必要だった。この習性が現代にも残っていて、自然と「敵と味方」を分ける思考が働くんだと思います。けれど、今は地球全体の資源を最適に分配できる時代。だからこそ、この本能的な区別を乗り越えて共通点を見つけることが大切だと感じます。

Q4: では、相違点ではなく共通点を意識するためには、どんな仕組みや教育が必要でしょうか?


一つの答えは、「共通の信仰」を持つことです。中世ヨーロッパではキリスト教が社会の統一の軸になりました。同じように、現代でも宗教に限らず、人類全体が共通で信じられるような「神話」が必要なのかもしれません。例えば、宇宙開発のような壮大な目標を掲げることで、人類が一つにまとまる可能性があると思います。もし、地球の限界を超えて火星に移住する未来が現実になれば、「国家」や「民族」の違いよりも、「人類としての共通点」を強く意識するようになるかもしれません。

Q5: 宇宙開発を「共通の目標」として広めるには、どんな戦略が必要でしょうか?


宇宙開発を人類の共通の神話にするには、教育や経済、国際的な協力が不可欠です。しかし、その前にもっと根本的な問題があります。それは、「時間の確保」です。結局、人間が新しいことに興味を持ち、積極的に学んでいくためには、まず「自由に使える時間」が必要なんです。現代社会では、生活のために働き詰めになり、考える余裕がない人が多い。これでは、大きなビジョンを共有することは難しい。まずは時間を確保するための仕組みが求められると思います。

Q6: その「時間の確保」のためには、どんな制度が必要だと考えますか?


一つの解決策は、ベーシックインカム(BI)の導入です。最低限の収入が保障されれば、生きるための不安から解放され、人々は自分の興味や創造的な活動に時間を使うことができます。また、無敵の人やテロのような社会不安も軽減される可能性があります。お金のために働くのではなく、自分が本当にやりたいことに時間を使える社会になれば、自然と宇宙開発のような壮大な目標にも関心が向くようになるのではないでしょうか。

Q7: しかし、BIの導入だけでは人間の欲望は止まらないのでは?


その通りです。だからこそ、「足るを知る」という東洋的な価値観が重要になってくると思います。例えば、LED照明が普及して電力消費が抑えられたはずなのに、結局、街全体の照明が増えて総消費量は変わらない。人間は、より多くを求め続ける性質があるため、資源の取り合いが終わらないんです。そのため、持続可能な成長を前提とし、生活水準を急激に上げすぎない方向に調整することが大事だと考えます。

Q8: 持続可能な成長のために、どんな政策が有効でしょうか?


贅沢に対する課税を強化することが一つの方法です。例えば、高級車や過剰なエネルギー消費に高い税金を課すことで、自然と人々の消費行動を「適正な水準」に誘導できます。すでにカーボン税などが導入されていますが、より広範囲に適用すれば、無駄な消費を抑えながら経済活動も維持できると思います。

Q9: それでも「より豊かに生きたい」という欲望は消せないのでは?


だからこそ、「豊かさ」を再定義することが必要です。人々が消費や物の所有を豊かさと考える限り、環境負荷は減りません。でも、時間の余裕や人間関係、経験を豊かさとする価値観にシフトすれば、過剰な消費を求める必要がなくなる。例えば、労働時間を短縮し、週休3日制を導入することで、人々が「時間のゆとり」を享受できる社会を作る。そうすることで、「持つ豊かさ」から「時間の豊かさ」へと意識を変えていけるのではないかと考えます。

Q10: 最終的に、時間の豊かさを実現するために最も必要なものは?


「経済を振り回す資本主義の再構築」が鍵になると思います。今の資本主義は、消費を促し、常に成長を求めるシステムになっている。でも、成長が必ずしも幸福につながるわけではない。これからの時代は、経済の拡大よりも「いかに時間を確保し、人間らしい生活を送れるか」が重要になってくる。人々が自由に時間を使い、創造的な活動をできる社会こそ、次のステージに向かうための鍵になると考えています。

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