本 要約【信頼の経済学】ベンジャミン・ホー #986

3社会科学
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概要

人類はいかにして互いを信頼するようになったか。市場・法の支配から科学・気候問題まで。

著者

ベンジャミンホー
ヴァッサー大学行動経済学教授。マサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学、数学、コンピュータ科学の学士号、同大学で電子工学とコンピュータ科学の工学修士号を取得。スタンフォード大学大学院で政治学と教育学の修士号を取得後、2006年に経済学の博士号を取得。またモルガン・スタンレーのアナリストやホワイトハウスの経済諮問委員会のエコノミストなどアカデミアの外での経験もある

ルールを盲信しない

信頼と支配は相関する

身銭を切って謝る

AIと思考実験してみた

Q1: 「信頼の経済学」に出てくる、ルールを盲信しないという考え方について、どう思いますか?


「信頼の経済学」の中で示された、ルールを盲信することの危険性はとても興味深いと感じました。特に、チンパンジーの実験の話が印象的でした。5匹のチンパンジーをゲージに入れ、1匹が高台のバナナを取ると全個体に冷水を浴びせる、という実験。その結果、チンパンジーはバナナを取らなくなり、さらに個体を入れ替えていっても、冷水の罰を知らない個体だけになってもバナナを取ることをやめていたという話です。この実験が示しているのは、「理由を忘れたままルールに従い続けること」の危険性です。ルールが生まれた背景を考えずに従ってしまうと、社会全体の効率を損ねることもあるのではないかと思いました。

Q2: 信号を守ることも、理由を忘れて従うルールの一例だと思いますか?


はい、信号を守ることも同じような原理が働いていると思います。例えば、誰もいない道で赤信号だからといって、律儀に止まるのは本当に合理的なのか?と、子どもの頃から疑問に思っていました。もちろん、社会全体で考えると信号を守ることで秩序が生まれ、交通事故を防ぐことができます。しかし、周囲に車がいないのに赤信号だからといって無条件に待つのは、ただルールに盲目的に従っているだけなのではないかと考えてしまいます。個人の判断が許される余地があっても良いのではないか、と思うこともありますね。

Q3: しかし、信号を守らない人が増えた場合、どんな問題が起こると思いますか?


信号を守らないことが常態化すると、社会全体が混乱し、全体の合理性を損ねる可能性があると思います。例えば、信号を守らない人が増えることで、注意を払わずに横断する人が増え、結果的に車が頻繁に減速せざるを得なくなる。そうなると、交通の流れが悪くなり、結果として社会全体の時間の無駄が増えてしまうのではないかと思います。個人レベルでは合理的な行動でも、それが積み重なると社会全体では非合理になってしまう。だからこそ、「個人の合理性」と「社会の合理性」のバランスが重要だと考えています。

Q4: では、個人の合理性と社会全体の合理性が衝突する場合、どのようにバランスを取るべきだと思いますか?


基本的には、社会全体の合理性を優先するべきだと思います。例えば、赤信号を無視することで個人は時間を節約できるかもしれませんが、それが社会全体の交通ルールの信頼性を損なうなら、ルールを守る方が合理的になります。ただし、「個人の合理性を追求しても、社会全体には影響を与えない場合」は、個人の自由が優先されても良いのではないかとも考えています。たとえば、夜中に誰もいない横断歩道で赤信号を無視して渡ることが、社会全体の秩序を壊すとは思えません。このように、状況に応じた柔軟な判断が求められると思います。

Q5: ルールが時代遅れになっている場合、それを見直すべき基準は何だと思いますか?


そのルールが本当に必要なのかどうかを、冷静に検討することが重要だと思います。もし、そのルールがなくなっても社会に大きな影響がないなら、撤廃してしまうべきです。例えば、イーロン・マスクが提案した「ルールには有効期限を設け、一定期間ごとに見直す」という考え方はとても面白いと思いました。昔は必要だったルールでも、現代では不要になっているケースが多々あるので、時間の経過とともにルールが自動的に失効する仕組みは有効かもしれません。

Q6: では、ルールが自動的に失効する仕組みを導入するとして、どのような基準で延長を決めるべきだと思いますか?


投票で決めるのが良いと思います。最初にルールを制定する際は 1/2の賛成 で可決し、1年後の存続を決める際には 2/3以上 の賛成が必要。そして、2年後には 3/4以上 の賛成が必要とする。こうすることで、本当に必要なルールだけが生き残る仕組みが作れるのではないかと思います。この方法なら、不要なルールが積み重なることを防ぎ、最低限のルールだけが残る「小さな政府」を実現できるのではないでしょうか。

Q7: AIの時代において、ジャーナリストの役割はどのように変わるべきだと思いますか?


AIが発達することで、ジャーナリストは「一次情報を取りに行く」ことにより多くの時間を使えるようになると思います。AIは文章の整理や分析を得意としますが、実際に現場へ足を運び、リアルな情報を集めることは人間にしかできません。つまり、ジャーナリストは「AIが欲しい情報を集める役割」へシフトしていくのではないでしょうか。また、好きなことに没頭できる人が強くなる時代になるとも思います。誰にも求められていなくても、自分の興味で何年もデータを集められる人が、AI時代のジャーナリズムを牽引していくのかもしれません。

Q8: 教育のあり方は、AI時代にどのように変わるべきだと思いますか?


今までは「資本主義の歯車として社会に適応する力」を重視していましたが、これからは「得意なことを伸ばす」教育にシフトすべきだと思います。AIが苦手なことを補ってくれるので、不得意な部分を克服するよりも、得意な分野をとことん伸ばした方が価値を生む時代になると思います。

Q9: では、得意なことを伸ばす教育と、最低限のスキルを身につける教育、そのバランスはどうあるべきだと思いますか?


2割の時間を「社会に適応するための教育」、8割の時間を「得意なことを伸ばすための教育」に使うのが理想的だと思います。最低限のスキルを持つことで社会との摩擦を減らしながら、自分の強みを活かせる環境を作ることが重要だと思います。

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