概要
ゲームAI開発の第一人者・三宅陽一郎が、AI技術が人類や社会の未来に与える影響を東西哲学やエンタメ視点から考察。AIが人間の理解し合えるパートナーとなる可能性や、AI開発の方向性を独自のビジョンで展望する一冊。
著者
三宅 陽一郎
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程を経て、2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。立教大学特任教授、九州大学客員教授、東京大学客員研究員、国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会チェア、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理事、人工知能学会理事・シニア編集委員。著書に『人工知能のための哲学塾』『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』『人工知能のための哲学塾 未来社会篇』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『ゲームAI技術入門』(技術評論社)、共著に『ゲームで考える人工知能』(ちくまプリマー新書)、『ゲーム情報学概論』(コロナ社)、『FINAL FANTASY XV の人工知能』(ボーンデジタル)など多数。
歴史や文化が反映する
歴史や文化が反映する
— ひろき@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog) December 19, 2024
西洋は人間主義で召使いとし、エンタメに出てくると人間への反逆の物語である
東洋は自然中心主義で仲間とし、人間になりたいと願うAIを仲間に受け入れている
AIは知的活動を模倣し、人の関係に入り込める#人工知能が生命になるときhttps://t.co/VAWyaO5pCc
日本語はメロディ言語である
日本語はメロディ言語である
— ひろき@AIと思考実験してみた (@bluesbookblog) December 20, 2024
文語より口語ベースで、同じ言葉でも意味が変わる
「食べてんじゃねーよ」はねが強いと怒り、ねが下がると諦めになる
人間は身体や場の力でも意思を伝えるため、手を伸ばすなど動作を言語化すれば、AIも認識できる#人工知能が生命になるときhttps://t.co/VAWyaO5pCc
AIと思考実験してみた
Q1: AIに対する東洋と西洋の文化的な捉え方の違いについて、どのように考えますか?
AIが文化に与える影響について、私は西洋と東洋で異なる視点があると感じています。西洋ではAIは召使いのような存在として捉えられ、しばしば反逆の物語で描かれる一方、東洋ではAIを仲間として受け入れ、人間になりたいという願いに共感するような物語が多いです。この違いは、AIの開発や活用方法においても顕著に表れるのではないかと思います。
Q2: 東洋の文化がAI時代にどのような可能性を秘めていると考えますか?
東洋の文化は、AIに対して共生的なアプローチを取れる点で大きな可能性を秘めていると考えます。例えば、日本の文化に根付いている「ドラえもん」のような存在が象徴的です。人間とAIが互いに歩み寄り、感情的なつながりを大切にする姿勢が、AIを活用する未来社会を築く上で有効だと思います。
Q3: AI時代の教育はどのように変化すべきだと思いますか?
義務教育の中でAIを積極的に活用すべきだと考えています。特に、AIが生徒一人ひとりに合わせて学びをパーソナライズすることで、個々の長所を伸ばし、弱点を克服するサポートが可能です。また、教師はAIを補助的に活用しながら、議論や倫理観を深める授業に注力できるようになるべきです。
Q4: 学校が企業のような形態に変わる可能性についてどう考えますか?
学校が企業のような形態になることで、教育の効率性と多様性が向上する可能性があります。教師は中間管理職のような役割を果たし、生徒とAIが協力して学ぶ環境を整えることが重要です。その結果、生徒は個別最適化された教育を受けつつ、社会性を育むことができると思います。
Q5: 学校で育むべき「人間らしさ」とは何だと思いますか?
学校で重視すべきなのは、道徳や体育、音楽といった「人間らしさ」を育む科目だと思います。これらの科目は、感情的なつながりを深めたり、人間とAIの違いを学ぶきっかけになるからです。体育祭や合唱コンクールなどのイベントを通じて、民主主義的な意思決定のプロセスも学べるような場を増やすべきだと考えます。
Q6: AIが学校の議論にどのように関与すべきだと思いますか?
議論において、AIは少数派の意見を拾い上げ、それを弁護したり議論を深める方向性で活用されるべきです。例えば、1時間の議論で早く結論が出たとしても、AIが見過ごされがちな観点を指摘することで、全員が納得するまで議論を続けられる環境が生まれると思います。
Q7: 個別最適化された学習環境で、学校の役割はどのように変わると思いますか?
学校は、社会性や感情的な満足感を育む場として重要な役割を果たすべきです。個別最適化された学習は家庭で進められることが多くなるため、学校では人間同士が交流し、共感力や協調性を養う活動を重視すべきだと考えます。
Q8: パーソナルエージェント型AIが教育に与える影響についてどう考えますか?
パーソナルエージェント型AIは、生徒一人ひとりの学習スタイルに合わせて情報を提供する重要な役割を果たします。また、マルチモーダルな機能を活用することで、言語表現が苦手な生徒も自分の意見を効果的に伝えるサポートを受けられるようになると思います。
Q9: AIと人間が協力する未来の議論の場をどのように設計すべきだと思いますか?
AIが議論の中で社会的視点をフィードバックする役割を担うべきです。たとえば、議論が社会全体の価値観からずれている場合にはそのポイントを指摘し、逆に優れている点はポジティブなフィードバックを提供することで、議論を建設的に進めることが可能になります。
Q10: AI時代における教育の公平性を高めるには何が必要だと思いますか?
教育の公平性を高めるには、パーソナルエージェント型AIが生徒それぞれの特性に応じて学びを提供することが重要です。また、議論や意見発信の場ではAIがサポートし、すべての生徒が自分のアイデアを伝えやすい環境を整えるべきだと思います。それによって、多様性を尊重しつつ個々の可能性を最大限に引き出せる教育が実現すると思います。
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