本 要約【シェアライフ】石山アンジュ #826

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概要

貨幣にだけ価値が置かれる現代、人とのつながりが希薄化し、「豊かさ」の概念も変わってきた。これからの時代は、シェアから生まれる「つながり」こそが幸福の源泉だ。

著者

石山アンジュ
内閣官房シェアリングエコノミー伝道師。一般社団法人シェアリングエコノミー協会事務局長。1989年生まれ。「シェア(共有)」の概念に親しみながら育つ。2012年国際基督教大学(ICU)卒。新卒で(株)リクルート入社、その後(株)クラウドワークス経営企画室を経て現職。「シェアガール」の肩書でシェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルを提案する活動を行うほか、政府と民間のパイプ役として規制緩和や政策推進にも従事。総務省地域情報化アドバイザー、厚生労働省「シェアリングエコノミーが雇用・労働に与える影響に関する研究会」構成委員、経済産業省「シェアリングエコノミーにおける経済活動の統計調査による把握に関する研究会」委員なども務める。2018年米国メディア「Shareable」にて世界のスーパーシェアラー日本代表に選出。ほかNewsPicks「WEEKLY OCHIAI」レギュラーMCを務めるなど、幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

効率良く問題を解決できる

AIと考えてみた


ひろき:石山アンジさんの『シェア ライフ』という本を紹介いたします。効率よく問題を解決できる工業化前のローカルな社会から、インフラが整い、制度やネット、技術で分散された個人の信頼が変化してきた現代社会について述べられています。アメリカや中国の企業主体の資本主義と、欧州や韓国の個人主体の持続可能な経済モデルが対比されている点が印象的です。

ソクラテス:現代の経済社会において、個人主催の持続可能な経済モデルが企業主体の資本主義に対してどのような強みや弱みを持っていると考えますか?

ひろき:企業主体の資本主義の方がまだ根強く残っていると思います。人間は外的報酬にとらわれ、ドーパミンが出るため、資本主義の利益至上主義の構造に流されがちです。しかし、今後はこういったSシリーズのような流れで転換が求められる現代の転換点に立たされていると思います。人間の寿命が100年であることを考えると、長期的にどう舵を切るかが重要になるでしょう。

ソクラテス:長期的な視野を持ち、持続可能な選択をするためには、どのような社会的な仕組みや教育が必要だと考えますか?また、内的なモチベーションを育むためには、どのようなアプローチが有効だと思いますか?

ひろき:私たちという視点を持つことが重要だと思います。中世や古代のような宗教的な価値観に立ち返る必要があるかもしれません。科学が進展し、宗教や物語的な思考が弱まることで、短期的な利益追求が進んだ結果、地球環境を破壊してしまったと感じます。これを続けると人類は滅亡ルートに入ってしまうでしょう。中世以前のスピード感に戻る必要があると思います。

ソクラテス:科学の恩恵を享受しつつ、中世や古代の「私たち」の視点を取り戻すためには、具体的にどのような変革が必要だと思いますか?また、その変革を実現するためには、どのような価値観や制度が重要になると考えますか?

ひろき:まずは生活水準をこれ以上上げないことが必要だと思います。損失回避バイアスにより、現状の生活を手放すのは難しいですが、これ以上贅沢を追求しないというアプローチは取れると思います。さらに、贅沢品に対する課税強化を進めることで、環境に優しい選択を促進できるでしょう。

ソクラテス:生活水準を上げないという意識を社会全体に浸透させるためには、どのような文化的・教育的な取り組みが効果的だと考えますか?また、贅沢品に対する課税強化が経済や産業に与える影響をどのように最小限に抑えるべきだと思いますか?

ひろき:わざわざ生活水準を上げなくても、自然な楽しみ方を押していくべきだと思います。私は本や映画、漫画といったお金や環境資源を浪費しない活動で十分満足しています。SNSなどが他人の欲望を模倣させることで、欲望が助長されているのが問題だと感じます。教育からネットやデジタルとの距離感を取る姿勢が必要でしょう。

ソクラテス:ネットやデジタルと距離を取るために、教育や社会全体でどのように実現できると思いますか?また、個人がSNSやデジタルメディアの影響から自由になるために、どのような具体的な習慣や行動が有効だと思いますか?

ひろき:私が高校生の頃は携帯電話の使用は禁止されていましたが、今では守られていないかもしれません。厳格なルールを守る姿勢が必要だと思います。これが老害と呼ばれることもあるかもしれませんが、長期的に人類全体を守るための手段として必要だと思います。ただ、全体を変えるのは難しいので、気づいた個人から変わっていくことが重要だと思います。情報発信を通じて価値観を共有し、少しずつ変化を促すことが求められています。

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Q1:石山アンジュさんの『シェアライフ』という本を紹介します。現代社会における信頼の変化について触れられているようですが、具体的にはどのように変化していると考えますか?

現代では、企業に依存していた信頼が、インターネットやSNSの登場で、個人対個人の信頼へと変化してきたと思います。以前は企業を通してメディアや情報にアクセスしていましたが、今では誰でも自分で情報発信ができるようになりました。これにより、個人が自分を企業のようにPRすることが可能になり、その結果、個人間での信頼がより重要になってきたのではないかと感じています。

Q2:個人対個人の信頼関係を築く上で、具体的にどのような工夫をされていますか?

信頼関係を築くためには、自己開示をし、相手の期待に応えながら少しずつ成果を返すことが重要だと思います。特に、相手が自分に関わることでどれだけ幸福を感じるかがポイントです。自分が設定するハードルに対して、毎回0.9倍以上の成果を返すよう意識しています。これを繰り返していくことで相乗効果が生まれ、自然と信頼が深まるのだと思います。

Q3:信頼関係を築く際に、どのようにして相手の期待や幸福の基準を理解していますか?

私は、相手の期待や幸福の基準を理解するために、生物学や心理学の知識を活用しています。具体的には、ビッグ5の性格特性(開放性、誠実性、協調性、外向性、神経症的傾向)を基に相手を観察します。これにより、相手がどのような基準で幸福を感じ、どのような期待を持っているかを推測できると考えています。また、ミームの考え方も取り入れ、自分の考えや文化を相手に共有することで、進化的なコミュニケーションができるように努めています。

Q4:ビッグ5の性格特性の中で、信頼関係を築く上で特に重要だと考える特性は何ですか?

幸福度に影響を与える特性として、特に重要だと感じているのは「神経症的傾向」「誠実性」「協調性」の3つです。神経症的傾向が高いと不安が強く、行動を起こすことが難しくなります。また、誠実性がなければコツコツと努力を続けることができませんし、協調性が低いと人間関係を築くのが難しくなります。この3つの特性を相手がどれくらい持っているかを意識することで、信頼関係を築きやすくなると考えています。

Q5:神経症的傾向が高い相手とのコミュニケーションで、どのように信頼を築いていますか?

神経症的傾向が高い相手には、必要以上に話しすぎないようにしています。人は、自分の考えが伝わっているか不安になると、つい話しすぎてしまうことがありますが、これでは相手のニーズを汲み取れなくなります。基本的には、必要な情報だけを与えて、相手が質問してくれるのを待つようにしています。これにより、相手にとって有益なコミュニケーションができると思っています。

Q6:相手が自分のニーズや質問を表現できない場合、どのようにして引き出していますか?

そういった場合には、私も自己開示を行います。返報性の原理に基づき、相手も私が話したことに対して同じように自己開示してくれることが多いです。また、相手がリラックスして話せるように、お互いに余裕のある状態で会話することも意識しています。相手が話しやすいテーマを見つけ、そこから少しずつ話を深めていくことが、信頼を築く上で重要だと思います。

Q7:相手が話しにくいと感じたとき、どう対応していますか?

もし相手が話したがっていないと感じたときは、無理に話を続けるのではなく、その場では一旦引くことが多いです。無理に話をさせてしまうと、相手に苦手意識を持たれてしまう可能性がありますし、私自身もモチベーションを保てなくなることがあります。ですので、「今回はタイミングが悪かった」と割り切り、次の機会に期待します。また、自然と相手と触れ合う機会を増やし、関係を深めることを意識しています。

Q8:休みの日に何をしているかという質問をよく使われるようですが、どのような意図がありますか?

「休みの日に何をしていますか?」という質問は、相手の趣味を引き出すのに最適だと思っています。仕事終わりではなく、1日まるまる休みの日を聞くことで、相手の本当に好きなことが見えてくることが多いです。そして、その趣味に共通点を見つけて掘り下げていくことが、会話を深めるポイントだと考えています。ただし、自分の話にしすぎないように、あくまで相手の話を主体に進めることを意識しています。

Q9:共通点が見つからず、会話が進まない場合、どうしますか?

そのような場合は、無理に話を続けるよりも一旦引くことが多いです。相手が話したがらない状況で無理に話させてしまうと、関係がギクシャクしてしまう可能性があるので、その時はタイミングが悪かったと割り切ります。また、次の機会でお互いに自然に話せるような関係を築くために、相手と接する機会を増やすことを心掛けています。


以上が、今回の対話の要約です。質問ごとに、あなたの考えを深く掘り下げていただき、個人間の信頼関係やコミュニケーションの工夫について、興味深い内容をお話しいただきました。

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